特集
※この特集は高3生向けです。高1・高2生向けの情報はこちら
作戦2 入学手続きにかかるお金をスリム化
学費返還制度などを利用してムダな出費をなくす!
合格が決まったら、大学から指定されたお金(入学金など)を支払います。ここで意外な出費となるのが、第1志望以外の大学に先に合格した場合の「安心のために」納めるお金。しかし現在では、入学を辞退した場合、納付金のうち一部の返還に応じる(ほとんどの場合が入学金以外)ケースが多く見られます。
また、延納願を出せば授業料の支払いを待ってくれたり、学費を2回に分けて支払えるなど、柔軟に対応する大学が増えています。さらに、私立大の中にはあらかじめ届け出をしておけば、国公立大後期日程の合格発表後まで入学手続きを待ってくれる大学も出てきています。わからないことは直接大学に問い合わせるなど、受験予定の大学についてよく調べておきましょう。
合格後のお金※の納入方法
※入学金、授業料、その他、初年度納入費用、入学手続時最少納入費用など
2段階 |
1次の入学手続期間内に入学金、またはその相当額を納入。2次の手続締切日までに入学手続時最少納入額の残金を納入するパターン。後日入学を辞退した場合、1次に払ったお金は戻ってこない場合が多い。 |
返還 |
入学手続時最少納入額を納入し、返還手続締切日までに辞退を申し出れば、一部(ほとんどの場合が入学金以外)が返還されるパターン。 |
延納 |
基本的には2段階方式と同一で、授業料などを延納できる。延納願を出さなければならないところが多い。 |
一括 |
手続締切日までに納入したお金が、入学を辞退しても一切返金されないパターン。現在はこのパターンの大学は減少傾向にある。 |
入学手続きを意識した受験スケジュールを組む!
受験のスケジュールを組むときには、お金の面から考えると、試験日だけでなく合格発表日や入学手続き締切日も考慮に入れることが重要です。
子どものことを考えると、できれば試験日は併願大から始まるようにしたいもの。まず併願大で試験慣れすれば、落ち着いて第1志望大の受験に臨めます。しかし、入学手続き締切日はできれば第1志望大が先で、併願大が後になるのがベスト。 実際にはなかなか難しいことが多いので、せめて「安心料」として大学に納めるお金は、1校で済むようにスケジューリングしたいものです。
保護者の声
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併願大と本命大について、合格発表日の兼ね合いをあまり考えていなかった。そのため、本命以外の2校にも入学金を納めることになり、トータルで約70万円もかかってしまった…。(栃木県/K・O/女性保護者・49歳)
本命大の入学金を振り込む前に、併願大の結果がすべてわかったので、金銭的にムダがなく助かりました。(滋賀県/F・N/女性保護者・48歳)
併願大スケジュールのチェックポイント
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