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言葉にすると学びが深まる!
早稲田大学ポートフォリオ導入の背景って?

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  • 2017.12.15

最近、何かとよく聞く「ポートフォリオ」。主に、日々の学習や活動を個人で記録し、振り返るために使われるオンラインツールのことで、多くの高校や大学で導入されている。今回は、2017年10月にポートフォリオを導入した早稲田大学の副総長、橋本周司先生にインタビューを実施。導入の背景や、高校生へのメッセージを聞いたよ。

学生5万人の成長ストーリーを綴る「My Portfolio」

早稲田大学では、創立150周年(2032年)に向けて、世界へ貢献する大学になることを目指して、「Waseda Vision 150」を策定し、13の核心戦略を掲げました。

その中に、ICT(情報通信技術)を活用して「教育の早稲田」を可視化しようという取り組みがあり、その一環として、2017年10月「My Portfolio」を導入しました。成績などのデータが自動で蓄積されるほか、学びや気づきを学生が自主的に記録することができ、学生生活の振り返りや、その成果を学内外に公開することに役立てられます。

これまで、講義の出欠や成績は各学部、サークル・ボランティアなど課外活動の履歴は学生部と、個別に管理されていましたが、これを一元化することで、学生は自身の生活を振り返りやすくなります。また、成果だけではなく考えたこと・気づいたことも日記のように記録することができるので、自身の成長過程を「見える化」できるようになったのです。

体験を言葉にすることで学びが深まる

私は、「体験を言葉にする」という行為に、ポートフォリオを活用してほしいと思っています。

例えば、ボランティアなどにおいても「ためになった」「楽しかった」で終わらせるのではなく、仲間とディスカッションしたり、レポートにまとめるなどして、体験したことを自分の言葉で表現しようとすると、気持ちや課題がより明確になるはずです。皆にわかってもらえるように意識することで、人に伝える力も身につきます。

このように、体験と言語を行き来しながら、学びを深めていってほしいと考えています。

学生は自ら学びを切り開いていく「主人公」

最後に、これからの時代を生きる高校生の皆さんに意識してほしいことを3つお伝えします。

早稲田大学 副総長 橋本周司先生

1つ目は、求められたことを達成して満足するのではなく、さらに高みをめざすことです。大学では、学生は「お客様」ではなく「主人公」です。これから大学に進学する皆さんには、大学が提供するサービスを享受するだけでなく、自らさまざまな活動にチャレンジして、学びを切り開いていってほしいと思います。

2つ目は、調べる前に自分で考え、自分なりの答えを持つことです。私は、数学が好きだった高校時代、複素数に興味を持ち、自分で方程式の答えを導き出したことがあります。すでに答えが存在しているものではありましたが、調べることはせず、自ら答えにたどり着いたことで、「本当に解った。」と思いました。今は何でもインターネットで調べられる時代ですが、まずは自分で仮説を持ってから調べる習慣を身につけてほしいと考えています。

3つ目は、専門分野にこだわらず、幅広い教養を身につけることです。海外の学会に参加すると、外国の研究者たちの教養の豊かさに驚きます。理系の研究者でも、文化や芸術など、専門外の教養があってこそ、充実したコミュニケーションや柔軟な発想ができます。これがグローバルスタンダードです。自分の専門分野に固執せず、広い視野を持って取り組んでほしいと思います。

ぜひ高校生のうちから、これらのことを意識して、主体性や豊かな教養を身につけてください。そうすれば、大学でも自ら成長の機会をつかみ、学びを深めていけるはずです。

早稲田大学は、皆さんの「学びたい」という意欲に応えられるように、留学、ボランティアなどの多様なプログラムや、他学部の授業を受けられる全学オープン科目など、さまざまな学びのフィールドを用意しています。ポートフォリオの導入ばかりでなく、2032年に向けてさらに改革を加速しています。早稲田大学の今後の取り組みにぜひ注目してください。

編集後記

終始和やかに学生への想いを語ってくださった橋本先生。ポートフォリオは「学生一人一人の物語」になりうるとおっしゃっていたよ。大学入学後の自分の物語が彩り豊かなものになるように、橋本先生が教えてくれた3つのことを今から意識してみよう。

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