ファッション業界で働こう

~服やアクセサリーは私たちの生活をいろどる大切な要素。特に若い女性にとっては注目度の高いものでしょう。こうしたアイテムのデザインや販売、着こなしのサポートなどに携わっているのがファッション業界で働く人々です。~

スタイリストの仕事

衣装のコーディネートを通して流行を発信! 華やかさだけでなくハードな一面もあります スタイリスト 五十嵐堂寿さん 衣装のコーディネートを通して流行を発信! 華やかさだけでなくハードな一面もあります スタイリスト 五十嵐堂寿さん

専門学校時代の思い出は?

 スタイリストという職業を知ったのは、「進学か、就職か」で悩んでいた高校2年生の頃。テレビ番組で、著名なスタイリストへの密着取材を見たのがきっかけでした。ファッション誌の海外での撮影の様子を紹介していたのですが、その誌面づくりにこだわる姿勢とクリエイティブな仕事ぶりに感銘を受けて、この職業をめざそうと決意しました。
 高校時代も洋服に興味を持っていましたが、専門学校の講義ではさらに学ぶことがたくさんありました。例えばファッションの歴史と一口にいっても、音楽やユースカルチャーを含めた文化的な背景や、その時代のトレンドについても理解しておかなければなりません。ファッションデザイナーと比較してスタイリストは、技術的な専門性よりも幅広い知識と物の見方を身につけるほうが大切だと感じました。学校から出される課題が多く、勉強は大変でしたが、同じ志を持つ仲間と出会えたのはとてもいい思い出です。

現在の仕事内容を教えてください

 主に雑誌や広告、音楽、芸能等の分野で活動しています。仕事の流れとしては、まず出版社や企業の担当者と撮影全体の方向性について打ち合わせをします。その後、その企画にあったプレスルーム(商品の貸し出しを行う場所)にアポイントをとり、イメージにあった服やアクセサリー、靴などを借りる手配をします。撮影前日には衣装のアイロンがけ、裾上げといった準備に追われます。当日は数パターンの衣装を用意し、本人や依頼主の意見、撮影現場などを確認して組み合わせを決定。担当スタッフと打ち合わせながら、スタイリングの細かい部分を詰めていきます。
 スタイリストの仕事は洋服を選ぶことがメインだと思われがちですが、衣装集めに走り回ったり、徹夜で準備に追われるなど体力勝負の面もあります。苦労も多いですが、完成した誌面や広告を目にした時は、やはり大きな達成感を感じます。

将来の夢はなんですか?

 専門学校卒業後は、スタイリストの師匠の下で約4年間アシスタントとして修行し、独立しました。でも、「独立=スタート地点」だと捉えています。さらに多くの媒体でスタイリングを担当したいと思いますし、常にいろいろなジャンルの仕事に挑戦してみたいと思っています。また、ショップのディレクションなどにも関わってみたいですね。そのためには、まず目の前の仕事に全力で取り組み、経験を積み重ねることが大切だと思っています。

最後に、この職業を目指す人へのメッセージをどうぞ!

 スタイリストと聞くと華やかな職業をイメージする人も多いと思います。でも、実際はとても厳しい職業です。多くの人が憧れますが、スタイリストとして活躍できる人はごくわずか。みんなと同じ努力をするだけでなく、「周囲が頑張る以上のプラスアルファの努力」が大切になります。私の場合は、「人がやりたがらないことを率先して真剣にやること」を自分に課してきました。
 厳しい反面、自らの個性や考えを、服を通して表現できるという大きな魅力もあります。本気でめざそうと考えている人は、「最後まで夢をあきらめない精神的な強さ」と「他の人にはない自分だけの長所」が持てるように、頑張ってください!