診断結果

　高校生向け「適職・適学診断」は、お子さまの性格に適していると思われる職業類型を示すことで、進路選びの参考にすることを目的としています。

　ただし、結果で示されるのは、あくまで「自己認識」に基づく性格類型なので、必ずしも実際のお子さまの性格を示すわけではありません。例えばお子さまは自分のことを「ルールに厳しい」と思っていても、親や友人から見ると「ルーズ」に見えることもあります。

　逆に言えば、自分が思っている性格と他人から見た自分の性格が大きく違う場合、親子や友人との話し合いを通じて「自分が他人からどう見られているか？」ということに気づき、自分を見つめ直すきっかけになると考えられます。

　特に自己確立の途中にある思春期の子どもたちは「自分はどのような人間なのか？」ということに大きな関心を抱いており、その時期に自分を見つめ直すことは大切です。

　また、結果で表示される「向いている職業」も、あくまで無数に存在する職業のごく一部にすぎず、また高校生がイメージしやすい職業に絞ってあります。

　厳密には、多くの場合に職業で求められるのは当人の能力や資質であって、当人の性格や価値観が適しているかどうかはあまり重要ではありませんし、特に子どもたちの場合はこれから大人になるに従い、性格も価値観も変わっていきます。

　高校生向けの「適職・適学診断」は、結果を通じて自分自身のあり方に関心を持ち「自分はどのような人間で、将来どんな仕事をしたいのだろう？」と考えるためのきっかけになることを目的としています。

　また、保護者向けの診断も、「保護者の目に映っている子どもの性格」を結果に示すもので、実際のお子さまの性格を示しているわけではありません。
保護者向けの「適職・適学診断」は、保護者の診断結果をお子さまが高校生向けに取り組んだ診断結果と比較してみることで、進路についてご家庭で話し合うためのきっかけに利用していただくことを目的として考えています。

　思春期のお子さまと進路についてご家庭で話し合うのは、なかなか難しいことだと思います。 お子さまの自己確立と、ご家庭でのよりよい対話のために、この「適職・適学診断」がお役に立てば幸いです。