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國學院大學/私のイチオシ

何気なく使っている言語の意味や表記を探究する

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人間開発学部 初等教育学科 長田恵理先生

※掲載内容は取材時のものです

コレ知ってる?

皆さんは自分の名前をローマ字で書けますか。「高校生なんだから、書けるに決まってるじゃないか」という声が聞こえてきそうです。では、そのローマ字の書き方は訓令式ですか、ヘボン式ですか。皆さんが学級担任として、ローマ字で名札を作ってあげることにしましょう。「しょうたろう」さんがクラスにいます。どのようにつづりますか。Syoutarou、Syo^taro^、それともShotaroでしょうか。「れもん」さんもいます。Remonでしょうか、Lemonでしょうか。前述した「訓令式」は小学校の国語の時間に習うローマ字表記ですが対して、ヘボン式は英語話者にとって日本語を元の音に近い発音でいえるように作られた表記法です。つまり、ほかの言語話者にとっては日本語の元の音に近い発音でいえるとは限らないのです。例えばAdachiは英語話者だと「あだち」と読むでしょうが、イタリア語話者にとっては「あだき」です。街にあふれるローマ字表記をよく見てみると、訓令式とヘボン式が混在しています。ちょっと気をつけて見てみませんか。

この学問のココが面白い!

皆さんは外国語(多くは英語)を学修していると思いますが、「ネイティブ」になりたいですか。人が最初に身に付けた言語を「母語」といいます。今の日本の英語教育・学修において使われている「ネイティブ」は“a native speaker of English(英語母語話者)”の略だと思われます。十代のあなたの母語が日本語だとしたら、どんなにがんばっても英語母語話者、つまり「ネイティブ」にはなれません。「いや、ネイティブとは英語が上手な人のことでしょ」と反論する人もいるでしょう。日本語における「ネイティブ」が「英語母語話者のような」の意味に変化しているといえます。このように外来語が元とは違う意味で使われる例はほかにもあり、日本語においても時代によって意味が変化するものがあります。言語学をかじると、普段無意識に使っている言葉に、より注意を向けるようになり、もっと知りたいと思うようになると思います。

キャンパスのお気に入りスポット

小学校の教室をイメージした「ICT教室」

横浜たまプラーザキャンパスの1号館2階にある「ICT教室」です。実際の小学校の教室を模したこの特別教室には、黒板はもとより児童用の机と椅子が置かれているほか、電子黒板も2台設置されています。文部科学省が推進するGIGAスクール構想により、現在は児童一人ひとりにタブレットPCなどが提供されていることから、デジタル機器を利用して学習に取り組む機会も増えてきています。この教室にも教師用タブレットのほか、児童用タブレットが約36台設置されており、Webクラウドサービスなどを活用しながら、教師役・児童役ともにより現場に近い形で、模擬授業に取り組むことができます。

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