とうきょうこうげい

東京工芸大学

私立大学 東京都/神奈川県

東京工芸大学/私のイチオシ

ドローンで撮影した画像を処理し、社会のさまざまな分野に応用する

顔写真
工学部 工学科/情報コース 内田孝幸先生

※掲載内容は取材時のものです

コレ知ってる?

最近、UAV(無人航空機、通称ドローン)のニュースや記事などをよく目にすると思います。UAVに関連する技術は近年急速に進展し、現在では、離島への物資の輸送などの実証実験が始まっています。これらに関わる技術分野は、輸送だけにとどまらず、GNSS(いわゆるGPS)のような位置決定とそれによる自動経路飛行、搭載カメラの高性能化、LiDAR(レーザースキャンによる測距、物体の形状把握)などによって、地形や建物、車、人などをPC上でデジタルデータとして扱えるようになっています。この技術によって、実際の物体が3DデータとしてPC空間で扱えるデジタルツイン(ゲーム上などで扱われている3Dモデルと実際が瓜二つ=ツイン(双子))を形成することができます。この学びの領域は、画像の取得、画像処理、画像合成、デジタル情報処理といった複合的なもので、社会における輸送、建築、測量、インフラ整備・保守、文化財保存、害獣対策、救難活動ならびにゲームなど、多岐にわたる分野に寄与できる最新の技術になっています。

この学問のココが面白い!

内田先生の研究室では画像・情報処理技術を学べる

風景、建物、車、人などの被写体を気に入ったら、記念や記録のために写真を撮ることがあると思います。このことを発展させて、「フォトグラメトリ」「多視点画像からの3D構築」という技術分野が急速に発展しています。フォトグラメトリは、その昔は「写真測量」という意味でしたが、現在では、「測量レベルの精度を有した3D構築」を意味しています。この3Dモデルの完成度を上げるには、UAVを使うのであれば操縦技術を含むような「撮る技術」、3Dモデルを外部・内部、構造を緻密に構築してグルグル回せるような「画像・情報処理技術(SfM)」を学べます。何かのお菓子に例えれば、撮っておいしく、処理しておいしい、2度おいしい(おもしろい)噛みごたえのある新しい学際分野です。

キャンパスのお気に入りスポット

東京工芸大学は約100年前に創立された写真専門学校から始まっています。このような背景から、2Dのみならず3Dの撮影・構築、造形分野でもその教育を推進しています。UAVの操縦資格は2022年末から国家資格になりました。工学部がある厚木キャンパスには、地上7階建てに相当する高さに2つのフロアを有する体育館や広いグラウンドがあり、スポーツだけでなくUAVの教習も実施できる環境です。さらに、大学では数少ないUAVの検定試験もここで実施することができ、東京工芸大学のドローン・サイエンス研究会においてこの国家資格を取得(認定)できる教習環境を整えています。また、資格取得だけでなく、UAVに関連した最新の画像撮影技術、デジタル画像情報処理技術、3D構築の研究も推進しており、UAVフライトシミュレータや高性能な3D構築(SfM)を扱える総合的なPC環境を有しています。さらに、撮影カメラには可視光画像だけでなく、赤外線やレーザー光などを用い、通常、人の目では検出できない形状や事象を把握できるスペクトル分光といった研究も行っています。

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