持続可能な地球環境の実現に向けた
AIやビッグデータの発展・普及をはじめとした情報技術の急速な進化により社会の枠組みそのものが大きな変化を遂げています。 さらに、世界的なパンデミックや地域紛争といった予測できない危機に直面するなど、私たちは、既存の方法では通用しない、新しい課題への対応に迫られています。
その中でも注目を集めている取り組みの一つに
「GX(グリーントランスフォーメーション)」があります。
GXとは、温室効果ガスを発生させる化石燃料から太陽光発電、風力発電などのクリーンエネルギー中心へと転換し、経済社会システム全体を変革しようとするもの。
日本政府も、2050年までに温室効果ガス排出量をゼロにするカーボンユートラルをめざすと宣言するなど、変革に向けて舵を切っています。
サスティナブルな地球社会のためにGXを有効化するには、立場や国境を越えて人々が連携し、従来の枠組みを見直しながら、有効な施策を模索し、実行する必要があります。
また、その効果を確実なものにするために、環境、生命、食、工学などの専門知識を磨き、分野の垣根を越えて融合させ、新たな問題解決策を創造できる人材が不可欠となります。
地球規模の課題解決に必要な
専門性を追究する
東洋大学の理系学部
東洋大学では、主に川越キャンパス、朝霞キャンパスの2拠点に理系学部を設置し、高度な専門性と幅広い教養を土台に、
新たな価値を創造しながら自ら課題を発見し、物事を多面的に捉えて解決に導く人材を育成します。
GX推進のカギ1
環境科学× ITからのアプローチ
さまざまな要因が影響する環境問題の全容と原因を正確に把握するためには、一つひとつの現象を解明する環境科学と、膨大なデータの収集、分析、そこからの予測までを効率的に行うITの知見が欠かせません。環境保全と経済成長を両立させる施策を創出するためには、両者を融合させた研究が必須です。
東洋大学 環境イノベーション学部※2027年4月設置構想中
- ● 環境イノベーション学科
環境・エネルギー問題に関する科学的知識とともに、
デジタル技術やデータサイエンスの活用に向けた知識・スキルを養成。
GX推進のカギ2
理学・工学からのアプローチ
環境への負荷が少ない商品や材料の開発、再生可能エネルギーの開発、環境にやさしい生産プロセスの設計など、理学・工学の専門技術は、さまざまな領域でGXの実現に役立てることができます。これらを推進する多角的・総合的なアプローチは、GXを加速させるために欠かせません。
東洋大学 理工学部
- ● 機械工学科
- ● 電気電子情報工学科
- ● 応用化学科
- ● 都市環境デザイン学科
- ● 建築学科
安全・快適・コストという人間中心の「工の知」と、
宇宙・地球・生命という自然中心の「理の知」を融合。
GX推進のカギ3
情報学からのアプローチ
経済活動が地球環境に与える影響を分析し、資源を効率的に使用する戦略を立案するには、ビッグデータなどを駆使した情報学からのアプローチが欠かせません。リモートワークの促進によって交通量を削減しCO2排出量を削減するなど、ITによる分析・予測を活用したさまざまな施策に役立てられます。
東洋大学 総合情報学部
- ● 総合情報学科
(メディア情報専攻/心理・スポーツ情報専攻/システム情報専攻)
情報の知識を土台に、心理やスポーツ、メディア、アートなど、
文理融合の彩り豊かなテーマについて学習。
GX推進のカギ4
生命科学からのアプローチ
石油由来のプラスティックに代わるバイオマテリアル原料の開発、バイオマスからのエタノールやバイオディーゼルの生産、危機に瀕した生態系の保護・再生など、生命科学は、さまざまな領域でGXに貢献することができます。持続可能な未来の実現に、生命科学はたいへん重要な役割を担います。
GX推進のカギ5
食環境科学からのアプローチ
化学肥料や農薬に代わる安全な農業技術の開発、廃棄物処理技術の改良によるリサイクルの促進、食糧供給の安定化に向けた水資源、土壌の安全管理など、食環境科学の技術は、GXの中でも「食」と関わる領域で重要な役割を果たします。私たちが生きるために欠かせない「食」の持続可能性を考える上で、食環境科学によるアプローチはたいへん重要といえます。
東洋大学 食環境科学部
- ● 食環境科学科
- ● フードデータサイエンス学科
- ● 健康栄養学科
食品開発や、食・栄養に関する情報、機能と栄養の関わりなど、
「食」にまつわるあらゆる分野を研究。
知をつなぎ、
広がる多様な学び
「総合知」教育
東洋大学は幅広い学問分野を有する総合大学。
だからこそ、一人ひとりの興味関心や将来像に応じて、
すべての学部で開講されている科目から、履修科目を選んで総合的に学ぶカリキュラムを用意しています。
所属学部学科の専門を超えた多様な学びを経験することで、多角的な視点による課題解決力を身につけます。
興味関心に応じた多様な学びが、
課題解決につながる
幅広い視野を育む
東洋大学の多様な学びを
Webで体験できる!
入試情報サイトの「学びをWebで体験」は、
興味のあるテーマやキーワードから絞り込み、
Webで授業を受けられるコンテンツです。
GXと関連する分野の授業も受講できるので、
ぜひアクセスしてみてください。
先端的な理系研究を
支える拠点として
2キャンパスの拡充を推進
2024年度の朝霞キャンパスに続き、2027年度にかけて川越キャンパスのリデザインを計画。
本学の理系研究を担う2拠点の拡充により、先端的な研究をさらに推進します。
川越キャンパス
グリーンコミュニティを体現する
“こもれびの森キャンパス”へ
2027年4月に環境イノベーション学部を開設(仮称/設置構想中)し、川越キャンパスは、理工学部、総合情報学部と合わせ3学部体制となります。現在、キャンパス全体を一つのコミュニティとして捉えるリデザインを進めており、3学部体制の始動に向け、持続可能な未来づくりに挑戦する、技術と自然が調和した環境が整います。自然豊かな「こもれびの森」の中で、3学部がシームレスに協働し、教育・研究・地域連携を通じて新たな価値を創出する「SMART GREEN CAMPUS」をめざします。
朝霞キャンパス
「生命と食」の専門研究に特化した
イノベーションの拠点
生命科学部、食環境科学部の拠点である朝霞キャンパスでは、2024年に新校舎が竣工しました。新校舎には図書館や学生食堂といった学生生活を支える施設の他、最先端の設備が導入された実験室や研究室を設置。最新の施設・設備で学生のキャンパスライフをサポートします。