高校生環境小論文コンクール

2024年度の課題と受賞作品

論文課題

家、学校、地域などあなたの身の回りで、地球や生物に負荷をかけていると思う問題を
挙げ、○○の立場から、その問題の解決策を800字以内で提案しなさい。
その際、その解決策が有効だと思う理由も述べなさい。


○○には、あなたの設定したい立場を自由に入れなさい。
例:環境大臣、企業の社長、教師など

コンクール総評:審査監修 神奈川大学教授 山本雅資先生

 今年の応募作品は、文章が読みやすいものが多く全体的に上達が感じられました。ただ内容面では、残念ながら既存の環境活動をまとめなおしただけの作品が増え、例年に比べて自由な発想で目を引く作品が減り、入賞は昨年より2作品少ない8作となりました。今年の作品の課題として、以下の4点が挙げられます。
 1つめは、問題解決につながる人間の行動への問題意識・行動変容の提案が少なかった点です。例えばごみ問題であればごみが出るのを前提とするものが多かったのですが、リデュース、つまりごみそのものを減らすためにどう行動を変えるかアイデアを考えてほしいところです。
 2つめは、エネルギー問題や気候変動への提案が例年よりも少なかった点です。甲子園の試合時間の変更や体育館へのエアコン設置など暑さへの対応を迫られている現状に関心を持ち、気候変動とその影響について考えてほしいと思います。
 3つめは、提案の効果、悪影響を十分検討できていない作品が多かった点です。環境によいと思った提案でかえって環境負荷が増えることがある点にも注意が必要です。
 4つめは、立場と取り組む問題との不整合が散見された点です。解決したい問題の規模に合わせて、適切な立場を選ぶことが説得力ある提案につながります。その立場だからこそできるアイデアになっているかしっかりと確認しましょう。
 今回、自分自身の身近なところから足元の問題に着目し思考を巡らしているものによい作品が目立ちました。そこからスタートしてぜひ規模の大きい問題にも取り組み、冒険してほしいと思います。冒険というのは現実離れしたことを発想するのではなく、高校生のあなたがやってみたい自分でもワクワクするようなものという意味です。高校生らしい冒険した発想で独自の論を確立してくれることを期待しています。

最優秀賞(1名:表彰状+図書カード15,000円分)

めぐる文房具

広島高校2年生 Y.Tさん

優秀賞(11名:表彰状+図書カード5,000円分)

ステッカーで地球を救おう

成城学園高校3年生 E.Kさん

富士山が生むコミュニティ

成城学園高校3年生 Y.Mさん

「合わせるメニュー」でロスを削減

広島高校2年生 H.Nさん

訳あり食堂

京都先端科学大附高校1年生 R.Tさん

ロスフラワーの秘めたる可能性

市岡高校1年生 K.Nさん

人間と緑の共存

伊勢崎興陽高校3年生 K.Oさん

乾燥野菜で隠れ食品ロスの削減

筑波大学附属坂戸高校3年生 K.Mさん

 

※ 審査に関するお問い合わせはお断りします。

 

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