偏差値って何ですか?
偏差値とは、平均点をとった人を50として、ある集団の中での位置を示す数値のことです。
模擬試験の偏差値では、受験生の集団の中での客観的な学力位置がわかります。
偏差値=(個人の得点-平均点)÷標準偏差(*)×10+50
(*)標準偏差とは、得点の散らばり具合を表す数値です。得点の散らばりが大きいほど、標準偏差も大きくなります。
偏差値が50より大きい場合には、同じ得点・平均点であれば、標準偏差が大きいほど偏差値は低くなります。
逆に、偏差値が50より小さい場合には、同じ得点・平均点であれば、標準偏差が大きいほど偏差値は高くなります。
また、偏差値50にあたる得点ならば標準偏差に関わらず偏差値は一定となります。
標準偏差は平均点と同じく、模試や科目によって毎回値が異なります。
【例】Aさんの偏差値(得点60点 平均点50点 (1) 標準偏差20 (2) 標準偏差10 の場合)
(1) (60-50)÷20×10+50=55 ←Aさんの偏差値は55になります
(2) (60-50)÷10×10+50=60 ←Aさんの偏差値は60になります
偏差値は、問題の難易度や平均点に左右されず、母集団が安定していれば、客観的な学力の指標となります。
⇒だから、模試を継続的に受験することで、学力の変化を客観的に把握することができます。
偏差値の活用
※「進研模試/ベネッセ総合学力テスト」の母集団は人数・レベルとも非常に安定しています。
偏差値は、学力が同じでも母集団によって変化します。
⇒例えば、中学校での偏差値と高校での偏差値を比較することは意味がありません。
母集団の変化
同じ偏差値50でも、母集団の人数・レベルが違うので比較しても意味がありません!