AIを活かして21世紀の“ダ・ヴィンチ”になろう!

データサイエンス(情報科学) × メディアアート(情報芸術)

跡見学園女子大学に
文理融合型の新しい理系学部が誕生

理系分野のデータサイエンス(情報科学)やAI(人工知能)と、
文系分野のメディアアート(情報芸術)という学びの組み合わせに、
ピンとこない人がいるかもしれません。
この対照的とも思える分野の「知見」や「技術」が合わさることで、
新しい世界の見方や感じ方が生まれ、これまで捉えられていなかった現象を
多くの人と共有できるようになります。
情報科学芸術学部は、人間とAIはどのように共存していくべきかを考える学部です。
データサイエンスとAIという科学的な視点と、アートという芸術的な視点、
この両方のモノの見方や知識、社会に活かせる技術を身につけ、
AIにはまだできないことで、あなたができることを見つける4年間にします。
名画『モナ・リザ』を描いたレオナルド・ダ・ヴィンチは、
芸術家であり、天文学や力学などを探究する科学者でした。
現代のダ・ヴィンチになってみませんか。

データサイエンス × メディアアートで何ができる?

  • AIでアートが変わる⁉ 「鑑賞」から「体験」へ

    AIでアートが変わる⁉ 「鑑賞」から「体験」へ

    AIとの融合によって、これまでの概念や価値観を変えていくアートの世界

    例えば

    生成AIで作成したキャラクターや動画を目にするようになりました。アートの世界にもAIを取り入れた創作が広がっています。その先駆者であるメディアアーティストのレフィーク・アナドール氏の作品は、独自にデータを学習させたAIを使ったインスタレーション(空間全体を作品とした芸術)です。驚くのは、観客の動きや展示会場の音・光・気象などのデータをその場で取り込み、展示作品の表情が “変化”すること。完成作品を “鑑賞するもの”だったアートが、AIとの融合によって、作品誕生の瞬間を“体験するもの”へと進化しています。このような情報科学と芸術の境界で新たな価値をつくる挑戦も、情報科学芸術学部が目指す一つです。

  • 誰かのために。データの視覚化で社会を動かす

    誰かのために。データの視覚化で社会を動かす

    データの持つ意味を読み解いてわかりやすく表現し、重要な情報として社会に伝える

    例えば

    新型コロナウイルスの感染拡大で世界中が不安に包まれた2020年。ジョンズ・ホプキンス大学システム科学工学センターは、いち早くサイトを立ち上げて、国別の感染状況を発信しました。そのもととなるデータは、WHO(世界保健機関)をはじめ、各国の保健機関やメディアから収集。集計したデータを地図やグラフなどに置き換えて、“目で見てわかる”情報にしてリアルタイムで発信しました。その情報を各国は疫病対策や研究などに役立てました。このように、膨大なデータを収集・解析するデータサイエンスと、データをわかりやすく伝える表現力が合わさることで、社会に有益なインパクトを与えることができるのです。

  • 表現力が鍵になる、新しいジャーナリズム

    表現力が鍵になる、新しいジャーナリズム

    データやビジュアルで、新たな視点を社会に提示するメディア

    例えば

    データジャーナリズムを知っていますか? さまざまなオープンデータ(誰でも利用可能なデータ)を解析し、埋もれていたニュースや視点をビジュアル化して伝える、新しい報道のスタイルです。読者が記事情報を掘り下げていける双方向性が特徴です。米国のオンラインメディアである"The Pudding"はその一つ。ヒップホップの歌詞に使われる単語の頻度を分析。読者がグラフやチャートを使用して、特定のアーティストの言葉の多様性を探索できるようにしました。読者の関心を引き付ける、そうした仕組みづくりを、プログラマーやデザイナーが担っています。データ解析力と表現力は、メディアの世界で重要性を増しています。

  • 人それぞれの“おもしろい!”に応えるゲーム開発

    人それぞれの“おもしろい!”に応えるゲーム開発

    データサイエンスとAIが、個人に最適化したコンテンツを提供

    例えば

    ゲームにハマるのはなぜか? 魅力的なストーリーや映像はもちろんですが、一人ひとりの好みに合ったゲーム展開による没入体験を、データサイエンスとAI技術が実現しているからです。例えば、登場するキャラクターのリアクションが自然なのは、プレイヤーであるあなたの選択に合わせて、AIがキャラクターの行動パターンをつくり出しているため。プレイヤーのスキルやプレイスタイルを判断し、AIが難易度を調整しているゲームもあります。情報科学芸術学部には、人々を夢中にさせるゲーム制作への道につながる学びがあります。

情報科学芸術学部で何が学べる?

データサイエンスやAIの理論と
実社会に活かす方法を学ぶ

授業科目例:データサイエンス概論

データサイエンスの基礎的な概念を学び、データを収集、管理、可視化、分析するための基本的なスキルを習得。実際の社会やビジネスでの応用例などを学びます。

授業科目例:AIシステム論基礎

AIの歴史や社会的、倫理的な課題とその解決について考えます。さらに、AIの代表的な技術である機械学習や深層学習の基礎を学び、自然言語処理や画像生成AIの技術や仕組みを理解して、最新のAIの使い方を身につけます。

芸術、デザインなどの表現センスや
制作スキルを磨く

授業科目例:視覚表現発想論Ⅰ

情報デザイン、メディア、テクノロジー、アートなど、生成AIの活用が広がる視覚コミュニケーションの進化を理解し、作品制作と経済活動の関連性、作家の存在意義を探究します。

授業科目例:制作基礎演習

立体物工作・電子工作、冊子制作、映像制作などについて実際に手を動かして学びます。その過程で、工作用具の使い方や電子回路の制作手法、デザインや映像表現など、美術作品の制作における基本的な技能を習得します。

経験・体験を通じて
社会における応用・実践力を養う

授業科目例:インターンシップ

兵庫県・淡路島にある人材ビジネス大手のパソナグループ本社で、5日間程度の滞在型インターンシップを実施します。デジタル技術による業務改革で、柔軟で多様な働き方を実践している同社は、豊かな自然とマンガやアニメなどのコンテンツを融合させたテーマパーク事業も展開しています。そこでの就業体験を通して、データサイエンスとAI、メディアアートをどのように社会で活かせるかを体験から学びます。

授業科目例:Arts&Science A 講義・演習

データサイエンスの理論からメディアアートの応用表現までを実践的に学ぶ授業です。講義では、人工知能や人工生命(コンピュータなどで人工的につくられた生き物のような生命)の理論を学び、それらを具体的な形にする、センサーや3Dプリンター、レーザーカッターなどのデジタルファブリケーション(デジタルデータをもとに物を制作する技術)の手法を習得します。続く演習では、数人のグループに分かれて実際に設計・制作します。

学んだことが、未来にどう活きる?

  • データを収集、解析して、
    ビジネスの課題解決や意思決定を支援する

    データサイエンティスト

    めざせる業界

    IT・通信・ソフトウェア関連、自治体、
    研究機関、シンクタンク

  • テクノロジーと芸術の融合から
    新たな価値を創造する

    メディアアーティスト

    めざせる業界

    映像、音楽、アートなどのコンテンツを手がける
    エンターテインメント、IT関連、
    文化施設、建築・空間デザイン関連

  • 分析力と表現力を武器にして、
    マーケティング戦略を考える

    コンセプトデザイナー

    めざせる業界

    IT・通信・ソフトウェア関連、メーカー、
    コンサルタント・シンクタンク

  • ビジネス上の課題を整理し、AI技術を使った
    企画立案やお客さまの要望を整理する

    AIプロダクトマネージャー/
    AIコンサルタント

    めざせる業界

    広告、メーカー、コンサルタント・シンクタンク

  • WebサイトやVR、メタバース(仮想空間)
    などのコンテンツを制作する

    デジタルコンテンツクリエイター

    めざせる業界

    Web制作、ソフトウェア制作、コンテンツ企画

  • ストーリーやキャラクター設定を含めた
    ゲームを企画する

    ゲームデザイナー

    めざせる業界

    ゲーム制作、プログラミング

  • 美術館や博物館などの展示企画や運営を行う

    キュレーター

    めざせる業界

    自治体、美術館・博物館

これからの社会に必要とされる分野です
未来を一緒に創造していきましょう!

こんな人が向いている

  • AIを使って何かをつくりたい人
  • 芸術、メディアアートに関心がある人
  • データサイエンスのスキルを磨きたい人
  • プログラミング技術を身につけたい人
  • デジタル技術を社会に役立てたいと考える人
  • 人工生命に興味がある人

About 情報科学芸術学部

  • 設置学部・学科名:
  • 情報科学芸術学部 情報科学芸術学科(仮称)
  • 開設時期:
  • 2026年4月(予定)
  • 修学キャンパス:
  • 文京キャンパス
    • 〒112-8687
    • 東京都文京区大塚1-5-2

学位/工学
入学定員/80名(予定)

※設置認可申請中であり、今後計画が変更になる可能性があります。

FAQ

Q
受験のためにどの教科を勉強しておけばよいですか?
A
まだ受験科目は公表していませんが、国語、英語のほか、数学の勉強をしておくとよいでしょう。受験科目については決まり次第、情報科学芸術学部の特設サイトで公開します(9月ごろに公開予定)。
Q
数学が苦手ですが、そういう私も授業についていけますか?
A
専門科目の履修のためには基礎学力は必要になるので、入学後の1年次に、高校で学んだ数学などの復習的な学習も行います。授業についていけるように対応しますので、心配いりません。入学する前に、高校2年生までの数学を復習しておくと、授業になじみやすくなると思います。
Q
プログラミングの知識や経験がまったくありませんが、大丈夫ですか?
A
大丈夫です。授業では基礎的な知識の習得から、プログラム作成の演習まで、実践しながら段階的に学んでいきます。初心者はもちろん歓迎です。グループワークの授業もあるので、仲間と助け合いながら知識とスキルを身につけられます。
Q
情報科学芸術学部という理系学部を新設するのはなぜですか?
A
常識的なモノの見方や考え方は、AIで引き出せるようになりました。これからの社会で必要となるのは、その常識を超えた発想やモノの見方ができる人です。AIやデータサイエンスの知識や技術だけでなく、AIなどを活用した芸術表現であるメディアアートを学んで、「技能」と「感性」を兼ね備えた、未来を生き抜く人材を育てたいと考えました。跡見学園の創設者である跡見花蹊(あとみかけい)は、日本画家・書家として明治期に活躍した芸術家でした。1875(明治8)年の開学以来、150年にわたり、教養と感性を育んできた本学だからこその、新学部なのです。
Q
キャンパスはどこですか?
A
東京都心にある文京キャンパスで4年間修学します。東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷駅」から徒歩約2分で、池袋駅からも地下鉄を使って10分圏内にある利便性の高いキャンパスが魅力です。
Q
オープンキャンパスで新学部の情報は得られますか?
A
もちろんです。オープンキャンパスでは、情報科学芸術学部の学修についてだけでなく、受験の相談にも応じる予定です。新しい学部なので、知りたいこと、わからないことが多いと思います。大学のサイトでもカリキュラムや受験情報などを順次公開していきますが、春からのオープンキャンパスにお越しいただいて、どんなことでも尋ねてください。

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