東京工芸大学/私のイチオシ
正解が一つではないところが建築の魅力

※掲載内容は取材時のものです
コレ知ってる?
皆さんは旅行でどんなところに行きますか。旅先で目にする建物や風景は、建築の学びにつながっています。例えば、歴史のある街で訪れる、さまざまな寺社仏閣や、趣のある街並みは、日本の建築の歴史を語るうえでも欠かせない存在です。あるいは、旅先でどんな場所に行くか、SNSで情報を集めたりしますよね。「映え」や「聖地」など、SNSやインターネットに建物や街並みが取り上げられることも、どんな建築がいま人々から魅力的と捉えられているのかを示すひとつの現象といえます。
この学問のココがおもしろい!
建築の意匠、デザインを学ぶことは、ただかっこいい建物を考えることだけではなく、身の回りの環境全体のあり方を考えること、ひいては社会や私たち人間とは何かを考える、奥深くておもしろい分野です。
例えば、図書館・美術館などの公共施設や、巨大なビル、あるいは社寺や教会のように、建築はひとたび建つとその場所にさまざまな影響を与えます。だからこそ、よい建築とは何かを、デザイン性、安全性、経済性、地球環境への影響など、さまざまな観点から考えねばなりません。
建築の設計にただ一つの正解はなく、いくつもの解が存在すること、それがおもしろいところだと思います。
キャンパスのお気に入りスポット
キャンパス内には歴代の建築の先生方が設計を手がけた建物を見ることができるので、ぜひ散策してみてください。学生会館や生協食堂は古い建物を建築の先生が設計してリノベーションしたもので、建築家として活躍する先生方のデザインを体感できるスペースとなっています。
また、製図室もぜひ見に来てください。建築コースの学生全員一人ひとりに座席が与えられ、そこで自由に建築の設計に集中して取り組むことができます。もしかしたら、設計課題の模型や図面も見られるかもしれません。
大学からのお知らせ
工学部と芸術学部の2学部を擁する本学では、工学と芸術学が融合した科目群として、どちらの学部の学生でも履修できる「工・芸融合科目」を開講しています。また、相互に関連する「工学」と「芸術」のコラボレーションによって新たな研究や表現を生み出せるよう、さまざまな形で両学部の連携を推進しています。これにより、視野の広い技術者・アーティストになることが期待されます。