常葉大学/私のイチオシ
身近な現象を生態系の学びから解き明かす楽しさ
※掲載内容は取材時のものです
夢中になったきっかけ
私が所属する環境・自然再生コースでは、持続可能な社会の実現に向けて生物多様性の保全や環境保護・再生について幅広く学んでいます。これらの学びに夢中になったのは、大学に入学してからです。
私は高校時代、大学で学びたい分野が明確になっていませんでした。しかし、幼い頃から海や川の魚が大好きだったことや、高校までの理科の学びで、「身近な現象はこんなしくみで起こるんだ!」ととても楽しく勉強できていたため現在の学部を選びました。
そして、大学の講義の中で、自分たちの生活は自然からの恵みである生態系サービスに支えられていることを知りました。食料や私たちが普段飲む薬、洋服、ほかにもここでは挙げきれないほどたくさんの恵みによって私たちは生活しています。そんな自然環境を守りたい、次の世代により良い形で繋げたいという気持ちで勉強しています。
この学問のココがおもしろい
私が特におもしろいと感じているのは、「生物多様性の保全」です。
高校時代の知識では、なぜ生物多様性が重要なのか、あまりよく分かりませんでした。しかし、実際には自分の身近にあるほとんどのものが、生物多様性による恩恵であることを、大学の学びで知りました。
例えば、農作物の栽培におけるハチの花粉媒介。現在、ネオニコチノイド系の農薬によってハチが減少しています。ハチは、農業において花粉を媒介するというとても大きな役割を果たしています。もしハチがいなくなってしまったら、手作業で授粉しなければなりません。そうなると膨大なコストがかかってしまい、今までのような価格で野菜や果物を購入することはできなくなります。
また、インフルエンザにかかったときに処方されることがある「タミフル」という薬は、中華料理でよく使う八角から抽出される成分が使われているそうです。そう考えると、今治せない病気の治療薬も、これからの研究で何かの生物の成分から作れるようになるかもしれません。
キャンパスのお気に入りスポット
私がオススメするスポットは、「グラン・テーブル」と「トコ・カフェ」です。
常葉草薙キャンパスの学食は、B棟の「グラン・テーブル」、D棟の「トコ・カフェ」の2つがあります。私はお昼休みや授業後に学食でゆっくりする時間が癒しのひとときとなっています。テスト期間やレポート作りで、自分が頑張っているなと思ったとき、ご褒美で「グラン・テーブル」にあるソフトクリームを食べたり、友人とお互いを労ったりすることで「明日からも頑張るぞ!」という気持ちになれます。
学食はお昼休みだけでなく自由に利用でき、自習スペースとしても活用している学生もいます。大学の自由なキャンパスライフを象徴する場所だと思います。