京都女子大学/私のイチオシ
ジェンダーをはじめ差別を解決する法制度の実現にアプローチ
※掲載内容は取材時のものです
コレ知ってる?
(その1)交際相手から性交を迫られてもNOって言っていいって知っていますか?本当に相手を愛していたら、妊娠や感染症などのリスクを考え、相手の心身の状態に配慮し、何より相手の気持ちや考えを尊重することが最優先されるはずで、自分の性欲を押し付けることはありません。
(その2)学校やバイト先など、いつも恋人が送り迎えしてくれる、それって愛されているのではなくて、自由を奪われているだけって知っていました?一人でぶらぶらしながら帰ったり友だちとお茶をしたりするのは、あなたの自由で、邪魔する権利は誰にもない。愛があるなら、なおさらあなたの自由を大事に思ってくれるすはず。恋人の言うことは何でも聞かないといけないと思っていたあなた、ちょっと立ち止まってみてください。
そんなこと当たり前だと思ったあなた、そういう若い人がいてくれることが希望です。
大学でもそのような話をして学生の皆さんと一緒に考え、楽しくかつ真剣に議論しています。
この学問のココがおもしろい
世の中に流れている情報や周囲から聞く話、人の意見はさまざまですが、その違いを超えて、何となく当たり前と思われていること=「社会規範」があります。外国に行くと、全く習慣や考え方が違い、さらに大きな多様性に驚きますが、それは「社会規範」も異なっているということです。
何か社会に問題がある時「人々の意識が変わらなければ」とよく言われますが、人々の意識が変わるのを待っていたら、奴隷制がなくなるのも、女性の参政権が実現されるのも、まだまだ先のことだったかもしれません。社会の中に反対する人が多くても、つまり「社会規範」が変わっていなくても、法律が変わることによって社会は変わってきました。もちろん法律にも限界があり万能なものではありません。
しかし、その欠点も含めて法律を学び、例えばジェンダーをはじめとする差別の問題を解決するための法制度の実現に向けて、多くの仲間や学生の皆さんたちと議論し、考え、情報発信していく、そのことに面白さと大きな社会的意義を感じています。
キャンパスのお気に入りスポット
法学部自慢の模擬法廷教室をぜひ見に来てください。本学の模擬法廷は、極めて高いレベルで再現されています。ぜひ、裁判官席に座ったり、証言台に立ったりしてみてください。
そのほかに、図書館や正門辺りから見る夕日、夕焼けの美しさは極上です。キャンパスが東山の高い位置にあるので、夕日が沈む西の空を広く見渡すことができます。タイミングがあえば、ぜひご覧になってください。おすすめです。