宝塚医療大学/私のイチオシ
生涯にわたる健康維持のための小児の口腔機能を研究

※掲載内容は取材時のものです
コレ知ってる?
小児の口腔機能に関する研究を主に行っています。近年の調査・研究により、口腔機能の発達が十分ではない、もしくは機能を誤って獲得してしまっている小児が多くいることが明らかとなってきました。『口腔機能発達不全症』という病名で、保険診療の対象となります。
例えば、口腔機能発達不全症の1つ、『口唇閉鎖不全』は、無意識に口を開けている“お口ぽかん”の状態で、歯並びや口の問題だけでなく、身体全体にも影響を及ぼし、自然治癒が難しいとされています。これは、小児の時だけの問題ではありません。小児のうちに望ましい口腔機能が獲得できていないと、増齢により機能が低下した際に、咀嚼(噛むこと)や嚥下(飲み込むこと)、話すことに必要な発音などが、より一層不十分な状態となり、身体に影響が及ぶことが予測されます。
この学問のココがおもしろい!
私は小児の口腔機能が専門ですが、対象は小児だけでなく、いまの小児が将来、年齢を重ねていき、高齢者になった時のことも視野に入れて、課題を解決していこうと取り組んでいます。小児の成長、発育の観点からはもちろんですが、今後、老年人口はますます増加します。それに伴う国民医療費の増加に対する観点からも、小児の健やかな口腔機能の発達は重要な位置づけとなっています。
キャンパスのお気に入りスポット

宝塚医療大学保健医療学部「口腔保健学科」は2つのキャンパスで学びます。
1年次は、他の3学科(理学療法学科、柔道整復学科、鍼灸学科)とともに宝塚キャンパスで学びます。自然豊かで緑が美しい環境の中で1年間を過ごすことができます。他学科の学生との交流も楽しめるところがおすすめです。
2年次から4年生までは、大阪中津キャンパスで学びます。梅田からも徒歩圏内。通学も便利、授業の後は、ショッピングやcafeで息抜きもできるところがおすすめです。