航空保安大学校の詳細情報
学科・定員・所在地
学科・定員
航空情報科(約20名)
航空電子科(約30名)
所在地
1~2年:大阪
※変更の場合もありますので、学校が発行している資料やホームページにてご確認ください。
プロフィール
●航空保安業務に必要な知識・技能を身に付ける
●研修を通して航空全般に関する知識を広げる
●安全運航を支えるための知識と技術を身に付ける
航空保安大学校本科(航空情報科、航空電子科)は、1969(昭和44)年に設立され、以来56年間、航空の安全を支える航空管制運航情報官及び航空管制技術官を養成しています。
【学生数】
94人(2024年5月1日現在)
【専任教員数】
19人(2024年5月1日現在)
航空情報科
【講義・学問分野】
社会教養、英語、航空法規、航空気象学、飛行計画論、運航監視論、航空情報業務・運用論、飛行場情報業務・運用論、対空援助論、危機管理論 など
航空電子科
【講義・学問分野】
数学、英語、物理学、電気磁気学、無線機器学、管制情報処理システム概論、航空通信システム理論、航法システム理論、着陸システム理論、監視システム理論 など
学部の特色

航空保安業務に必要な知識・技能を身に付ける

●航空情報科
航空情報科では、航空機の運航を支援するため、パイロットへの必要な情報の提供、飛行計画の受理、空港の管理、行方不明になった航空機の捜索救難をはじめとした、航空機の安全かつ円滑な運航を担うさまざまな業務を行う「航空管制運航情報官」の業務に必要な基礎知識と技能を2年間で学習します。
●航空電子科
航空電子科では、航空機の安全な運航を支える管制システムや無線電話・航法装置をはじめとした航空保安無線施設などの運用と維持管理を担当するエンジニアで、管制システム等の設計・開発に携わる業務も行う「航空管制技術官」の業務に必要な基礎知識と技能を2年間で学習します。

研修を通して航空全般に関する知識を広げる

●航空情報科
校外研修は1年次に2回、2年次に4回予定されています。
2年次の校外研修先の1つである南紀白浜空港では、航空管制運航情報官が管制塔で飛行場対空援助業務を行うところを間近で見学するとともに、空港内に設置されている気象測器の説明や消防車両の説明を受けることができ、実習で学んだ内容を実際の空港で見学することで、自身が航空保安業務を行うイメージを強くしています。
●航空電子科
1年次は、航空保安業務への理解を深めるため関西空港、大阪空港、神戸航空交通管制部にて校外研修を実施し、実際に現場で運用されている航空保安無線システムを見学しています。
2年次は東京国際(羽田)空港や名古屋空港にある飛行検査センターなどの航空管制技術官が在職している官署のほか、安全教育の一環として日本航空安全啓発センターにも訪問しています。

安全運航を支えるための知識と技術を身に付ける

●航空情報科
2年次の校外研修先の1つ、大阪国際(伊丹)空港の近くにあるシステム開発評価・危機管理センターという官署では、安全で効率的な航空交通を確保するために現場で使われているシステムがどのような流れで開発や改修を行っており、また、さまざまなリスクに対してどのような対応をしているかといったことを学びます。
●航空電子科
航空電子科2年生は卒業前に2年間の集大成として「CNS/ATM総合」に取り組みます。この科目は各種専門実技科目で学んできた専門知識・技能に加え、他職種との関連、航空業界全体に関する理解を深め、航空保安業務を行ううえで必要な総合力を養う集大成の科目となっています。1年次から積み上げてきた基礎的な理論をベースに、本科目に取り組むことで、航空管制技術官として働くための基礎的な力を身に付けることができます。
この学部のことを詳しくチェック
学べること
航空情報科

運航支援に関する知識・技能を習得
航空情報科では、1年次は基礎知識を学ぶ座学が中心で、国内外の航空法規をはじめ、航空機概論、航空航法、飛行計画論、航空気象学、航空情報業務論や業務用英語など幅広い分野にわたる専門科目を履修し、2年次は専門知識の座学と実習が中心となります。
1年次の終わりには航空無線通信士・航空管制等英語能力証明の資格取得の為の講義があります。実習では、座学で得た基礎知識を基に、運航援助、飛行場・広域対空援助及び管制通信の各業務に必要な技能を実習で習得します。飛行計画等の情報を入力するシステム端末や空港のシミュレーターを使用したパイロットとの運航情報の交換等の業務を模擬し、日常業務からイレギュラー運航が発生した際の臨機応変な対応まで研修します。
航空電子科

座学と実習で学びを深める
航空電子科では、数学・物理・法学・英語などの一般教養に加え、電子工学・電磁気学・コンピュータやネットワーク等の工学系の基礎知識を学んだうえで、航空保安業務に直結する通信・航法・監視装置・管制情報処理システム等の理論・実技及び航空業務などの専門科目について履修していきます。
その後、座学講義で学んだ基礎的な理論や技術を自身のものとするための演習や実験をはじめとして、卒業後に必要となる技能を習得するために、実際に空港や航空交通管制部などに設置されている無線施設や測定器と同じ機器を用いた実習も行います。