航空保安大学校/大学トップ

本校は入学と同時に国家公務員として採用となります。そのため、在学中の授業料・教材費は不要となり、入学時から177,000円程度※が給与として支給がされるほか、期末・勤勉手当（いわゆるボーナス）が他の国家公務員と同様に支給されます。
※月額、地域手当含む（2023年12月1日現在）

〈支給例〉
○航空保安大学校在学中：177,000円程度
○本校での研修を修了し、航空管制運航情報官・航空管制技術官として発令後（東京空港事務所の場合）：219,000円程度+諸手当（航空管制手当、夜間特殊業務手当、夜勤手当、休日給、扶養手当、通勤手当、住居手当 など）

本校は、空の安全を支える航空保安業務の専門家を養成する我が国唯一の教育訓練機関です。航空交通が安全に秩序正しく、かつ、効率的に運航するためには外部からの支援が必要です。それが「航空保安業務」であり、国土交通省航空局の航空保安職員がこの業務に従事しています。
航空保安職員となるためには、高度な知識と技術を身に付ける必要があります。そのため本校では、航空保安職員となるために必要な基礎的な知識と技術を身に付ける基礎研修を行っています。そして、研修を履修した職員は全国の航空官署で、航空管制官、航空管制運航情報官、航空管制通信官、航空管制技術官などとして空の安全を支えています。

ICAOは、正式名称をInternational Civil Aviation Organization（国際民間航空機関）といい、国際連合の専門機関として、国際民間航空の原則および技術を発達させ、並びに国際航空運送の計画および発達を助長することを目的に活動しています。
また、航空保安大学校はTRAINAIR PLUSプログラムに加盟して、研修に関する国際的な議論に参加。STPを継続的に開発することにより国内の研修品質を維持しています。
このような活動により航空保安大学校の活動は国際的に高く評価され、研修の品質が保たれていることが認められています。

●TRAINAIR PLUSプログラム
世界規模でかつ効率の良い方法で、民間航空の訓練において高い品質基準を満たすことによって、航空輸送の安全と効率を向上させることを目的としたICAOの戦略の鍵となるプログラムです。

●STP（Standardized Training Package）
TRAINAIR PLUSプログラムの加盟機関が開発し、ICAOに承認された教材。TRAINAIR PLUSプログラムの核となるものであり、業務に必要な知識・技術・姿勢を基準以上のレベルで習得できるように世界的に標準化された手法で制作される訓練パッケージです。

航空保安大学校は、空の安全を支える航空保安業務の専門家を養成する我が国唯一の教育訓練機関である。

　航空保安業務に従事する職員は、自らの業務が航空の安全すなわち人命に関わる業務であることを深く認識し、強い責任感と深い知識、適切な判断力をもって業務を遂行することが求められる。

　我々の責務は、航空保安業務の提供にあたって最も重要な要素である優れた人材の育成である。我々は、ここ泉州の素晴らしい環境・施設の下、関係者と連携し、常に成長する次のような人材を育成する。

1. 航空保安業務に関する高度な専門知識・技量を習得し、それを維持・発展させるために努力する向上心を有する者。

2. 常に状況が変化する現場において責任を持って業務を実施するとともに、互いに助け合うことが出来る協調心を有する者。

3. 高いコンプライアンス意識を持ち、業務と私生活とが両立するワークライフバランスを自ら構築することが出来る自立心を有する者。

本校では、研修のための多様な実習室を設けています。航空情報科では「第1飛行場実習室」「運航援助実習室」「対空援助実習室」、航空電子科では「電子基礎実習室」「着陸システム実習室」「航法システム実習室」など、専門的な知識や技術を身に付けるための充実した設備を整えています。

本校は全寮制で完全個室（風呂・トイレ付き）です。校舎に隣接する寮は14階からの眺めも抜群で、関西国際空港が一望できます。また、集会室やランドリーリフレッシュコーナーなどが各階に設置されており、とても快適で仲間と一緒に楽しく健康的な生活が送れます。また、周辺にアウトレットなどの商業施設が多く、日々の生活や休日のお出かけも便利です。