東京家政大学短期大学部/私のイチオシ
「食」を通して、よりよい生活をサポートしたい
※掲載内容は取材時のものです
夢中になったきっかけ
介護食に興味を持つようになり、さまざまなことを調べている時に栄養士の方が考案したレシピを見つけました。料理をただ飲み込みやすいようにペースト状にするだけではなく、見た目を元の料理に近いように成形し、いろいろな種類の野菜も使った色鮮やかなものでした。患者さんにとって食事が単に必要な栄養素を摂取するだけの行為ではなく、おいしく楽しく食べることができるように工夫されていることに感動しました。体を自由に動かすことができない人にとって栄養バランスのとれた食事はよりいっそう重要だということも学び、私も食を通して誰かの健康をサポートできるような栄養士になりたいと考えるようになりました。
この学問のココがおもしろい
高校生のときは栄養科に入ったら、「この野菜にはこんな栄養素が含まれていて…」というようなことをひたすら勉強するのだと思っていました。もちろん食品の栄養素についても学びますが、大切なことはそれらをどのように健康に結びつけるかということだと気づきました。栄養士という職業の真髄である「栄養教育」について勉強していく中で、ただ対象者に食べ物の栄養素について教えることが栄養教育でないということ、対象者に食や生活行動を改善するように働きかけ、よりよい生活を送るためにサポートすることが必要だということ、個人の普段の食事内容や生活リズム、運動量などによってアプローチの仕方が異なることなどを学び、「栄養士ってこんなこともするの?」と思うことが多く、イメージが大きく変わりました。食と健康に関することをさまざまな角度から深く学ぶことができておもしろいです。
キャンパスのお気に入りスポット
給食管理実習の授業で使用している「給食管理経営実習室」です。炊飯器、オーブン、鍋などの器具は学校給食などの大量調理をする際に使うので、サイズが家庭にあるものに比べて何倍も大きく、コンロの火力も強いです。これらの器具を使用することで、実際に学校の給食室などの大量調理の現場で作業をしているような空気感で実習を行うことができます。また、細菌検査を行い、専用の白衣、帽子、前掛け、靴を着用するなど衛生管理をきちんとしてからでないと立ち入ることができないので、栄養科の学生だけの特別感があります。