埼玉県立大学/保健医療福祉学部の詳細情報
学科・定員・所在地
学科・定員
看護学科(130名)
理学療法学科(40名)
作業療法学科(40名)
社会福祉子ども学科/社会福祉学専攻(50名)
社会福祉子ども学科/福祉子ども学専攻(20名)
健康開発学科/健康行動科学専攻(45名)※2025年度より健康行動科学専攻から健康情報学専攻に名称変更予定健康開発学科/検査技術科学専攻(40名)
健康開発学科/口腔保健科学専攻(30名)
所在地
1~4年:埼玉
※変更の場合もありますので、学校が発行している資料やホームページにてご確認ください。
プロフィール
●分野を超えたチームケアが現代の利用者のニーズに応える
●実習設備が充実
●高い国家試験合格率・進路決定率
【学生数】
1,655名(2023年5月1日現在)
【専任教員数】
163名(2023年5月1日現在)
【大学院】
保健医療福祉学研究科 博士前期課程/博士後期課程
看護学科
【講義・学問分野】
リテラシー、人文社会科学、自然科学、言語・表現・運動、総合力養成、人間性涵養、初年次科目、IPE科目、専門基盤科目、看護学専門科目 など
理学療法学科
【講義・学問分野】
リテラシー、人文社会科学、自然科学、言語・表現・運動、総合力養成、人間性涵養、初年次科目、IPE科目、専門基盤科目、理学療法学専門科目(専門導入科目、理学療法基礎科目、理学療法評価学科目、理学療法治療学科目、地域理学療法学科目、理学療法応用技術学科目、理学療法専門コース科目、理学療法総合科目、臨床教育実習科目) など
作業療法学科
【講義・学問分野】
リテラシー、人文社会科学、自然科学、言語・表現・運動、総合力養成、人間性涵養、初年次科目、IPE科目、専門基盤科目、作業療法学専門科目 など
社会福祉子ども学科/社会福祉学専攻
【講義・学問分野】
リテラシー、人文社会科学、自然科学、言語・表現・運動、総合力養成、人間性涵養、初年次科目、IPE科目、専門基盤科目、社会福祉学専門科目(社会福祉基幹、共生社会、精神保健福祉、子ども学、実習・演習、社会福祉研究) など
社会福祉子ども学科/福祉子ども学専攻
【講義・学問分野】
リテラシー、人文社会科学、自然科学、言語・表現・運動、総合力養成、人間性涵養、初年次科目、IPE科目、専門基盤科目、福祉子ども学専門科目(社会福祉、子ども学、実習、子ども学研究) など
健康開発学科/健康行動科学専攻※2025年度より健康行動科学専攻から健康情報学専攻に名称変更予定
【講義・学問分野】
リテラシー、人文社会科学、自然科学、言語・表現・運動、総合力養成、人間性涵養、初年次科目、IPE科目、専門基盤科目、健康行動科学専門科目 など
健康開発学科/検査技術科学専攻
【講義・学問分野】
リテラシー、人文社会科学、自然科学、言語・表現・運動、総合力養成、人間性涵養、初年次科目、IPE科目、専門基盤科目、検査技術科学専門科目(臨床検査専門科目、専門発展科目)など
健康開発学科/口腔保健科学専攻
【講義・学問分野】
リテラシー、人文社会科学、自然科学、言語・表現・運動、総合力養成、人間性涵養、初年次科目、IPE科目、専門基盤科目、口腔保健科学専門科目(口腔保健科学の基礎、健康の基礎医学、健康と予防に関わる人間と社会、口腔保健科学の基礎、口腔保健科学の実践、教育実践、総合科目) など
学部の特色

分野を超えたチームケアが現代の利用者のニーズに応える

IPW(Interprofessional Work)とは、分野を超えた複数の専門職が協働し、利用者や患者の要望に応えていくことを意味し、本学の「連携と統合」の教育を実践することでもあります。これからの少子社会や超高齢社会において、複数の専門職での問題解決が必要であり、今、求められているIPWを実践できる人材の養成をめざしています。
IPWの実践的な能力を身に付けるために、教養教育や専門教育に加え、実習や演習により実際の活動を体験する専門職連携教育(IPE:Interprofessional Education)を学びます。

実習設備が充実

専門的な技術・知識を身に付けるために必要な実習設備を整えています。学科間での相互利用と連携を図るため、実験・実習室は各棟の1階に配置されています。空いている時間には、自主練習や研究のために実習室を使用することもできます。

高い国家試験合格率・進路決定率

国家試験受験者に対しては、個別面談、補講、模擬試験から受験手続に至るまで、きめ細かな指導を行い、合格への道のりをサポートしています。その結果、全国でもトップレベルの国家試験合格率を確保しています。また、これまで本学から巣立った卒業生は、医療機関や福祉施設をはじめ、企業、官公庁、学校など各分野で幅広く活躍しています。
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学べること
看護学科
健康と生活を支える看護を追求する
看護職へのニーズは生活の多様化や医療システムの変革に伴い大きく変化しています。看護学科では様々な人生の段階や環境で暮らす人々に寄り添い、変化する健康問題に対応する新たな看護を担える人材を育成します。そのため、早い段階から少人数による問題解決型学習を積極的に取り入れ、「主体的に考え行動できる力」や「チームで協働する力」の育成に取り組んでいます。ICTやシミュレーター機器を活用して授業時間以外にも自己学習ができる環境を整え、確かな知識と技術の定着を支援しています。また、臨地実習は1年次の基礎看護学実習Iから4年次の総合実習まで段階的に実践力を伸ばすよう計画され、県内の多様な保健医療機関と連携した教育を実施しています。さらにポートフォリオを用いた担任との面談で学習を振り返り、次の課題を明確にして取り組めるようにしています。
看護学科では、看護師国家試験受験資格と合わせて、保健師、助産師の国家試験受験資格、養護教諭一種免許状を取得できる4つの履修モデルを用意しています。大学院博士前期課程や後期課程も整備され、卒業後の看護職としてのキャリアアップに向けて本学で継続して学ぶこともできます。
理学療法学科
科学的な知識・技術の体系を学ぶ
理学療法士(Physical Therapist : PT)は、全人的・総合的リハビリテーションを支える専門職の一つです。理学療法は心身の機能を科学的に分析し、主に身体的な機能を改善し、障害を予防・軽減する治療分野です。たとえば「運動療法」は、運動生理学や各種理論に基づくトレーニングなどを行い、「物理療法」では赤外線やレーザーなどの光線、超音波等を用います。また義肢や装具を装着し、日常生活に必要な基本的動作の練習も行います。デイケアや訪問リハビリテーション、福祉用具の開発や住宅改修など環境整備にも関わり、医療のみならず保健や福祉の広範囲な領域で重要な役割を担っています。本学科では、医学をはじめとする科学的な知識・技術に基づき心のこもった理学療法を実施できる専門家を育成します。そのため、自ら考え行動しようとする学習意欲の高い学生を求めます。具体的に、(1)健康・疾病に関心を持ち、保健医療福祉分野に貢献する意思のある人、(2)協調性に富む人、(3)理学療法分野で将来、臨床や研究の場で活躍したい人を歓迎します。入学後は、(1)基本的人権を尊重して行動できる豊かな人間性と倫理性を養う、(2)人間を身体・精神・社会的側面から総合的に理解し、理学療法評価の結果から目標を設定し、実践的理学療法に必要な知識、技術を修得する、(3)医療施設に加えて地域リハビリテーションの中の理学療法の知識、技術を修得し、保健・医療・福祉の各領域の専門職や地域住民と連携、協力して理学療法を実践する、(4)理学療法に関する科学的研究の実践能力を修得する、(5)国際化に対応した幅広い視野で行動する、以上を教育目標として取り組んでいきます。
作業療法学科
生活を科学するエキスパート
作業療法士は、からだやこころの不調などによって毎日の生活に困難を感じているあらゆる人に関わり、子どもから大人まで、それぞれの生活の場でその人らしい生き方ができるように支援します。
本学では1年次より毎年、臨地実習の機会を設けながら、医学的知識や作業療法に必要な専門知識・技術を講義や学内実習、eラーニングなどで学びます。特に4年次には様々な分野の病院や施設で、実践的な作業療法を経験します。さらに、国内・外で活躍する作業療法士を招き、新しい作業療法の可能性を学び展開できる場を提供しています。
作業療法士の仕事は、病院における急性期・回復期から、施設や地域・在宅における生活期のリハビリテーション活動まで幅広い対応が必要になります。そのため、科学的、分析的な思考能力と創造性及び柔軟性を養い、生活を科学するエキスパートとして問題を解決できる能力と行動力及び国際的な視野を備えた作業療法士を育成します。
社会福祉子ども学科/社会福祉学専攻
現代社会の多様な福祉課題に挑む
社会福祉学は、すべての人々が尊重され、そしてよりよい暮らしを実現するために、個人・集団・社会に働きかけるための理論と方法を探求する学問領域です。当専攻では、学生の主体的な学びを促し、また実践的な知識が得られるような教育環境を整えています。また福祉サービスの利用者との直接的な関わり合いを重視し、年次ごとに多様な実習教育を用意しており、問題発見力や課題解決力も磨いていきます。これらを通じて、自らの専門性を発揮しながら多職種と協働できる実力あるソーシャルワーカーや、社会福祉の知識を生かしながら多分野の媒体となって社会に貢献できる人材の育成を目指します。
卒業後は、様々な活躍の場があります。これまで卒業生は、高齢者、障害者、子ども、生活困窮者など様々な方々を対象として、都道府県・市町村などの行政機関、児童相談所、福祉事務所、家庭裁判所などのほか、社会福祉協議会、社会福祉施設、医療機関、一般企業、NPO法人など幅広い職場において、本学で学んだ力を発揮しています。
社会福祉子ども学科/福祉子ども学専攻
子どもの未来を創造するスペシャリスト
現代の日本では、少子高齢化の進展に伴い、子どもをとりまく環境が大きく変化してきています。保育者も、さまざまな問題や困難を持つ子どもや家庭の個別性の高い課題に直面することがこれまで以上に多くなってきました。
こうした状況のなかで子どもの発達を確実に保障していくためには、教育学・保育学の知識や技能だけでなく、子どもに関わる福祉職・福祉機関との連携を実践するための知識や技能を習得しておくことが必要になってきています。
さらに、個々の子どもが抱える課題を解決に導くだけではなく、地域社会そのものの課題を把握し、望ましい子どもの成育環境を新たに創造していくことも、保育者に求められてきています。
福祉子ども学専攻では、こうした変化の激しい時代にあって、子ども支援の中核を担う人材を育てます。そのために、社会福祉の科目に加え、幼稚園教諭と保育士に必要な科目を配置しています。また、教育・保育実習を通して実践力を身につけます。これらの学びを通して、社会福祉の素養のある子ども支援のスペシャリスト育成を目指します。
健康開発学科/健康行動科学専攻
「生命科学」「社会科学」「情報科学」の3領域からアプローチ
保健医療で人々に貢献するということは、国家資格をとって医療機関で働くことだけだと思い込んでいませんか。健康行動科学専攻では、健康について「生命科学」「社会科学」「情報科学」の3領域からアプローチすることで、人々の健康をサポートするための知識と、それを支える教養を身につけます。
「生命科学」領域では、からだの仕組みや運動、栄養などの健康と医療にかかわる基礎知識を学びます。「社会科学」領域では、社会科学的な視点から健康を捉え、人々の行動や社会環境と健康について多角的に考えます。「情報科学」領域では、調査やデータ分析の手法を学び、実際に人々の健康行動に関する調査を計画・実施し、その結果に基づいて健康プログラムを企画・実施します。これらにより、情報の真偽を的確に判断するリテラシーを身に付け、人々に効果的に働きかける方法を学びます。
3年生からは、少人数のゼミ教育を通じて、各自の関心領域で自ら問を立て、他者とのディスカッションを重ねます。卒業研究ではその集大成として、知を生み出し、伝える方法を学びます。4年間の学習を通じて、健康関連分野はもちろん、変化の激しい現代社会に柔軟に対応できる、普遍的な力を身に付け、卒業後は様々な分野で活躍しています。
健康開発学科/検査技術科学専攻
生命情報を分析し、健康状態を科学的に解析する
本専攻は、医療現場等における臨床検査の責任と役割を理解し、日々進歩する高度先端的な技術に対応できる臨床検査技師の育成を目指しています。
現在の臨床検査は、病院での疾病診断の補助のみならず、病気の早期発見や再発予防など予防医学の観点からも重要な役割を果たすようになっています。そのため臨床検査技師の活躍の場は、病院のみならず、検査センターや健診センター、保健所、治験関連企業などにも拡がっています。
そこで、本専攻では、
(1)広い視野をもった豊かな人間性を備え、人間の尊厳を核とした医療人にふさわしい倫理観
(2)臨床検査に必要となる基礎知識と技術を体系的に修得し、それを基盤として検査データを科学的に捉え、主体性をもって理論的かつ総合的に解析できる能力
(3)臨床検査技師の使命と役割を理解し、多様な人々と連携して医療に貢献できる能力
(4)グローバルな視点に立って人々の健康を捉え、検査技術を駆使して持続的に社会へ貢献できる能力
の4つの能力をもち、地域に貢献できる臨床検査技師の育成を目指しています。
健康開発学科/口腔保健科学専攻
口腔から健康を推進するプロフェッショナル
口腔に対する関心は高まりつつありますが、近年「お口の健康」は、「全身の健康」と深くかかわっていることが解明されてきました。そのことから歯科衛生士の需要は以前にも増して高くなり、心身の健康や健康に関わる課題を把握し、多職種との連携をとりながら、質の高い活動を推進する能力が求められてます。
当専攻では、健康行動科学専攻及び検査技術科学専攻と共に、共通基盤である生命科学を学び、広い視点から健康を追求する中で、口腔領域から健康を推進するプロフェッショナルを育成します。
カリキュラムは、社会のニーズに対応できるよう、口腔疾患への理解と口腔保健活動に関する科目を柱とした専門科目を配置して、高度な口腔保健活動の推進を図っています。
臨地・臨床実習では歯科診療施設から小学校、障害者施設等、多様な機関で実習を行い、実践能力の向上を目指します。
アドミッションポリシー
入学者受入れの方針
本学は、共生社会に貢献できる人材を育成するため、豊かな人間性、創造力に富む知性、高い専門性と連携力、国際性と地域性に基づく協働力の涵養を教育目標とする本学のカリキュラムの学修に必要とされる基本的な能力と保健医療福祉分野において活躍しようとする意志を以下のとおり捉え、それらを備えている人々を受け入れます。
1.高い専門的知識、技術の修得に必要な基礎的学力
2.保健医療福祉の分野における学術的探究や実践的活動に取り組む意欲
3.多様な人々と関わり合うことのできる基本的なコミュニケーション能力
本学はこれらを学力試験、小論文、面接試験等を通して総合的に判断し、保健医療福祉の様々な専門分野で活躍するための出発点に立つにふさわしい向上心をもった人々に、広く門戸を開きます。