石川県立看護大学/卒業後の進路
研究を通して、誰かの役に立てる人になりたい
※掲載内容は取材時のものです
どのように考えてキャリアを選んだか
高校時代から、漠然と「人の役に立つ仕事をしたい」と思っていました。当時の担任や養護の先生の勧めや、病院で行っていた看護体験に参加したことをきっかけに、看護師の道を志しました。
大学を卒業とともに看護師資格を取得し、8年間看護師として大学病院で働きました。人の生死に関わる仕事であり、辛い場面もありましたが、多くの学びを得ることができた充実した日々でした。その後、教育や研究の道に興味があったため、大学での助手を経て、現在は、石川県立看護大学大学院の博士前期課程で学業、研究に専念しています。
キャリア選択のポイント
看護師というと、患者さんやご家族など、対象となる人の最も近くにいる医療職と言われます。実際に、看護学生として実習で受け持たせていただいた方々、そして看護師として関わらせていただいた方々との出会いや別れは、今の私にとってかけがえのないものとなりました。
一方、看護師が目の前の方の問題を解決するのに対して、時間を与えていただいている分、より多くの人を救うことができるのが研究者であると言われます。一つの論文がより多くの人を救うことができるとしたら、とても意義のある仕事だと思いました。研究を臨床に還元できるよう尽力している大学の先生方の姿を見て、自分も研究に携わりたいと、進学を決意しました。
今後の夢・目標
看護師としての資格を生かしながら、研究を通して、誰かの役に立てる人になりたいと思っています。直近の目標としては、研究成果をまとめ、博士前期課程を修了することです。実際には、「臨床で困っている人のもとに研究成果を還元する」のは並大抵の努力ではできないと、日々痛感しています。しかし、大学の先生方や同期の院生など、仲間がいて、決して一人ではないと感じていますし、その先も研究を深め、研究者となれるよう努力していきたいと思います。
また、夢や将来像とは異なるのかもしれませんが、何よりも家族と一緒に元気でいたいと思います。近年は特に、コロナ禍、能登半島地震とさまざまなことが起こり、今生活できていることが決して当たり前ではないと日々あらためて感じています。看護師としても、研究者としても、まず自分が幸せでないと人を幸せにはできないと思っています。今ある幸せに感謝することを忘れず、目標に向かって尽力したいと思います。