文京学院大学/私のイチオシ
誰もが幸せに生きられる社会を実現する
※掲載内容は取材時のものです
夢中になったきっかけ
障がい者の就労支援という領域に関心を持ったことがきっかけです。知的障害を持った弟が障がい者雇用で就職することが決まったのですが、弟の友人の中には就職活動に大変苦労した方もいたという話を聞き、関心を持つようになりました。知的障害がある人は、周囲とのコミュニケーションが難しい面があります。昔から弟のそばで日常生活の悩みや苦労を感じていたため、みんながもっと幸せに生きられるよう、自分ができること、やるべきことを考え、福祉を学ぼうと思いました。
この学問のココがおもしろい
正直、高校生の時は福祉というと介護や障がい者支援といったイメージで、福祉という学問の詳しい内容まではわかっていませんでした。しかし、実際に学んでみると、福祉には高齢者介護、障がい者支援、児童虐待など、いろいろな分野があり、とても生活と密接していることがわかりました。また、福祉では無意識に「支援をしてあげる」という感覚が生まれがちですが、本来、支援する側もされる側も対等な関係であり、人と人のつながり、人間関係と信頼関係がなければ、支援は進みません。そのための対象者との関わり方、面接場面での具体的な相談援助スキル、支援者としての倫理観や価値観など、相談援助の奥深さを学ぶことができました。さらに、福祉だけでなく、心理学で発達について学んだり、社会学、経営学で障がい者雇用について学ぶなど、福祉の実現に関わりのある多くの学問を学ぶことができたことも面白い経験でした。
キャンパスのお気に入りスポット
文京学院大学には、地域連携センター「BICS」という機関があります。ここには障がい児・者や高齢者の方々と実際にレクリエーションや創作活動などを行うプログラムがあり、気軽にボランティア活動に参加できます。私は学生委員長として、対面での活動が難しかったコロナ禍には、高齢者施設に手紙を送るプロジェクトを展開しました。2022年度からは対面での活動も再開しています。高齢者、障がい者、障がいを持った子ども、多国籍の子どもというプロジェクトごとに学生主体で活動しています。その中で考える力や、座学だけでは得られない学びや経験を得られるので、非常にオススメです。