北里大学/卒業後の進路
地域の患者さんに安心感を与えられる医師に

※掲載内容は取材時のものです
どのように考えてキャリアを選んだか
私は幼い頃から両親が医師として働く姿を身近に見ており、地域医療の大切さと医師の責務の大きさを感じながら育ちました。そして、漠然と「自分も医師になりたい」と考えるようになりました。小学校高学年の頃、祖母が膵臓癌で亡くなり、何もできなかった自分の無力さに強い悔しさを感じたことが、将来医師になるという思いを決定的にした大きなきっかけです。
自分も地域の患者さんから慕われる医師を目標に掲げて医学部に進みました。
キャリア選択のポイント
北里大学の魅力は、「学年全体でがんばろう」という一体感や、学年を越えたつながりも強く、上級生が下級生を気づかう校風が根づいていることです。熱意溢れる先生方のもと、周囲と支え合いながら学べる環境は、将来のチーム医療にも生かされると思います。また、医療系の複数の学部の学生が、それぞれの視点で議論する「チーム医療演習」も特徴的で、視野が広がり、横断的な知識も身に付きます。
6年次には卒業後2年間の初期研修医として働く勤務先を決めるために「マッチング」と呼ばれる就職活動があり、その際、大学の就職センターを活用しました。また、全学年から数名の学生と教員が食事をしながら交流する機会「懇話会」が定期的に設けられており、そこで、先生方からキャリア形成に関する具体的なアドバイスやご自身の経験を伺うことができました。こうしたサポートのおかげで、自分に合った研修先を選ぶことができ、将来のビジョンもより明確になりました。
今後の夢・目標
初期研修医としての2年間は、すべての診療科を経験するため、専門科を決める前に幅広い知識と経験を積むことをめざしています。どのような患者さんに対しても適切な初期対応ができる力を身につけたいと考えています。
そして、単に病気を「治す」だけでなく、患者さんの不安や痛みに寄り添い、心の面にも配慮した医療を提供できる医師になることが私の夢です。将来的には患者さんとの多種多様なコミュニケーションを大切にし、"何でも診られる町医者"に、信頼される医師として、患者さんに安心感を与えられる存在になりたいと思っています。