こくがくいん

國學院大學

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國學院大學/私のイチオシ

「感性」を切り口にあらゆるものを考察する

顔写真
文学部 哲学科 岡本源太先生

※掲載内容は取材時のものです

コレ知ってる?

夏目漱石の『吾輩は猫である』に金縁眼鏡の美学者・迷亭が登場するように、日本でも研究され続け優に百年を超える美学。私の専門は感性の研究であり、美や芸術についての哲学です。「これは美しい」「美しくない」と定義するのが目的ではなく、人が何を美しいと感じるのか、美とは人間にとってどんな意味があるのかを考え、研究する学問だといえます。パスカルの有名な言葉に、「もしクレオパトラの鼻がもう少し小ぶりだったなら、世界の顔つき全体が変わっていたことだろう」というものがあります。美しさなんて何でもないように思えても、それが人類の歴史を変えてしまうことがあるのです。

この学問のココがおもしろい

私が美学に出会ったのは大学に入って間もなくでした。先史の装飾から現代の映像まで、絵画に音楽に文学に建築に、さらには人間社会も生物行動も自然景観も、「感性」を切り口に横断的に考察していく美学は、世界の姿を丸ごと眼前に示してくれるように感じられました。美しいものに出会うと、私たちは訳もわからず言葉を失い、代わりに今まで眠っていた全感覚が活発かつ鋭敏になります。そうして知らなかった世界を認識し、新しい思考や行動を獲得します。ひょっとしたら、これは人間の生存本能なのかもしれません。美学は、こうした言葉になる前の「感性」に基づく思考と行動を、哲学的な概念分析と歴史的な事例分析とを駆使して把握します。

キャンパスのお気に入りスポット

国内外の貴重な史資料を数多く所蔵する図書館

ぜひ図書館と博物館をのぞいてみてください。國學院大學の図書館は日本文化の研究に欠かせない貴重な史資料を多数所蔵し、その蔵書数は約160万冊にも上ります。また博物館には、造形美や工芸美を堪能できる数々の収蔵品が収められています。思いもしなかった書物の数々、思いもよらないさまざまな品物に囲まれると、世界が果てしなく広がっていることを実感できます。そうした知らない世界に出会う経験や、自分の言葉ではまだ説明できない何かに出会う経験こそ、美学の研究対象だといえます。

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