國學院大學/私のイチオシ
税金に注目し、住みたい社会のつくりかたを解明する
経済学部 経済学科
櫻井潤先生
※掲載内容は取材時のものです
コレ知ってる?
皆さんはどんな社会に住みたいですか。目の前で誰かが強盗に遭っても気にしない。隣人が飢えて死にそうでも、自分の家族が病気で苦しんでいても誰も気にしない。そんな社会は本当に住みやすいでしょうか。財政学は、こうした誰の身にも起こりうる問題に対処するための政府の役割を、政府の活動に費やされる税金のあり方にこだわって「みんなで決める」学問です。人々が住みたい社会のつくり方を解明すること、それが財政学の目標です。
この学問のココがおもしろい
最近の日本では、物価高への対応や景気対策の手段として減税が注目されています。同時に、子育て支援の充実が増税につながり、むしろ国民を苦しめるのではないかと懸念されています。では、日本から税金や政府がなくなれば、幸せは訪れるでしょうか。「小さな政府」を志向するアメリカは低福祉の国というイメージとは反対に、医療保障に巨額の税収が使われ、NPOなどによる民間福祉も活発です。国際比較研究から日本財政の特徴、問題、そして進むべき方向性が見えてきます。
キャンパスのお気に入りスポット
渋谷キャンパスの学術メディアセンター(AMC)1階にある「カフェラウンジ若木が丘」がおすすめです。ドリンク、ケーキ、パスタなどがお財布にやさしい価格で楽しめます。カフェに併設されたラウンジスペースでは、多くの学生が空き時間に自習や読書をしたり、講義やゼミのテーマについて議論したりしています。こうしたゆったりとした時間を過ごせる落ち着いた環境が、本学の学生の誠実な雰囲気をつくっているのかもしれません。都会の中の静かな環境で、大いに学生生活を楽しんでください。