東京工科大学/私のイチオシ
その人らしい生活を送れるように患者さんをサポートする作業療法
※掲載内容は取材時のものです
夢中になったきっかけ
私が作業療法に興味を抱いたきっかけは、高校生のときの母の入院です。お見舞いで病院を訪ねるにつれ、「医療に携わる人になりたい」という思いが強くなりました。医療従事者といっても看護師や理学療法士などさまざまな職種があります。中でも作業療法士は身体の治療だけでなく、日常生活に欠かせない行動や社会に復帰するための訓練、さらにその人がやりたいことをできるように支援していくのが主な仕事ですが、心理領域についても関われることにやりがいを感じました。これらに惹かれ、私は「作業療法士になりたい」と思うようになりました。
この学問のココがおもしろい
作業療法は「その人が自分らしい生活を送ること」をサポートします。そのため、リハビリテーションでは患者さん一人ひとりのニーズに合わせて具体的なリハビリテーションプログラムを考えていくことが必要です。東京工科大学のカリキュラムの中には、実際に当事者の方にお越しいただき、その方のニーズに合わせたプログラムを考えて面接・評価・リハビリテーションを実践するという授業があります。このカリキュラムが面白く、また長期実習に行く際の事前練習になり自信につながっています。
キャンパスのお気に入りスポット
キャンパスのお気に入りスポットは 12 号館にある ADL(*) 室とレクリエーション室です。ADL 室はバリアフリー設計のお風呂、キッチン、トイレなどが設置してあり、実際の住環境に近い形で学べます。レクリエーション室は主に発達障害の作業療法において、さまざまな遊びや評価について学べる道具が沢山あります。ADL室とレクリエーション室では、授業が終わったあとで友人と一緒に試験勉強や実技試験に向けての練習を行っています。また、3 号館にある広々とした学生ラウンジは、友人と一緒に昼食をとったり、課題や勉強をしたりする場となっています。
*ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)/「起居動作・移乗・移動・食事・更衣・排泄・入浴・整容」動作のこと