東京電機大学/先輩の学生生活体験記

研究室では、量子力学（特に強相関理論）を学んでいます。金属などの物質の性質は、主に電子の状態（スピンなど）によって決まります。私が所属する研究室では、電子がたくさん詰まっている系（強相関電子系という）の電子の状態を理論的に解析することで、物質の新たな性質を発見していくことが目標です。実験はせずにひたすら計算やコンピューターによる解析を行っていくため、一見するとやっていることはかなり地味ではありますが、新しい物質の性質を予想し、その予想が実際に起こる物理現象とリンクしたときのおもしろさは、実験にも勝るものです。

入学当初は大学の勉強についていけるかとても不安でしたが、先生方がとても親切なので、ちょっとした疑問・質問に対しても真剣に答えてくれます。先生たちに質問しやすく、学びを深めやすいため、勉強面ではとても安心です。
また、大学構内には3つの食堂があり、どれも安くて美味しいメニューばかりなので、個人的に食生活はとても満足しています。他にも郵便局や理髪店、購買もあるため、大学構内で大体のことが解決でき、生活のための出費をそれなりに抑えることができます。

いくら偏差値が高い大学、評判が良い大学に行けたとしても、自分が学びたいと思ったことが学べなかったり、やりたいことがやれなければ意味がありません。自分が本当にやりたいこと・学びたいことは何なのか、大雑把でも構わないのでそれをしっかり見極めるようにしましょう。もしそれがまだ分からないならば、まず目の前にあるもの（勉強や部活、趣味など）に全力で取り組んでください。必ず何かしらヒントを得ることができるでしょう。そうして自分のやりたいこと・学んだことを見つけ、それを実現できるかどうかを基準に大学を徹底的に調べてください。これが、自分にとって最良の人生を歩むための第一歩となります。