健康科学大学/私のイチオシ
人間社会の闇の側面を減らすことも心理学の使命
※掲載内容は取材時のものです
コレ知ってる?
LGBTQの人たちへの差別や偏見はなぜ起こるのでしょう? 然るべき学びを受けて成長できないと、人間は生まれつき、差別や偏見で物事を理解するようにできているからです。世間や世界の物事をどう理解するか、心理学ではそれを「認知」と呼びます。「認知」は生まれつき、頭を無駄に使わずに楽してしまおう! という「歪み=バイアス」が備わっています。外見だけで人柄まで勝手に判断してしまう現象もその一例です。多数派の理解に合わせないといけない気がするなあ……と、「同調の認知」で妥協する、選択バイアスという社会の闇です。頭を駆使して楽せずに多方面で認知できること、本当の「人間」になるために、差別や偏見をしないために必要なことです。人間社会の営みを解明して闇の側面を減らしていくことも心理学の大切な使命です。
この学問のココが面白い!
精神分析学というキーワードを聞いたことがありますか? 人間の痛み・弱み、そして苦しみ。生きていくうえで辛いことやしんどいことは、どうしても付き物です。人間みんな、そんな辛苦から自分のこころを守ろうとします。「自分のこころを守る=防衛手段」のことを「防衛機制」と言います。機制とはシステムのことです。こころの防衛システムにはいくつもの種類があると、精神分析学では考えます。彼女とデートできたときにたくさんの雑学ネタを自慢げに語る、かっこつけの彼氏。バカだと思われたくない! という「知性化」という防衛システムです。彼女のお話を聞いてあげればいいのにね……。宿題しないといけない!とわかっているのにすっかり忘れてゲーム三昧。「否認」という防衛システムです。心理学を学ぶと、自分自身、そして他者のこころの奥を知ることができます。悩みが減るという以上に、そもそもどうしてこんなに悩むの?という本題が解明できる学問が心理学です。
キャンパスのお気に入りスポット
健康科学大学は都会には存在していません。日本一の霊峰・富士山の一合目にあたる国立自然公園の中に存在しています。立派な高層ビルも、多くのコンビニも、行き交う群衆も、深夜のネオンサインもありません。サッカーの試合ができるほど広大な芝生広場、マイナスイオン満載の空気、蛇口をひねれば富士山の天然水、そして無数の星明り輝く夜空に照らされます。癒し空間で勉学に励み、友情を育み、人間らしさを取り戻せる大学です。