健康科学大学/私のイチオシ
作業療法で使うコーチング技術は、集中力のアップや目標達成に役立つ

※掲載内容は取材時のものです
コレ知ってる?
高校生のとき、私は「音楽に関わる仕事がしたい」と思い、バンド活動に夢中になっていました。そんなとき、音楽を使って治療(音楽療法)や支援を行う「作業療法士」という職業を知り、興味を持ちました。以前は、音楽はただ楽しいものだと考えていましたが、作業療法を学んでいく中で、ピアノやギターの生演奏を聴いてリラックスしたり、自分で楽器を鳴らしたり、歌をうたったりすることで、精神機能(ストレスや不安)が和らぐ効果があると知りました。また、曲に合わせて体を動かすことで、身体機能を高めたり、懐かしい歌をきっかけに記憶を呼び覚ましたりすることができます。作業療法のおもしろいところは、自分や患者さんが好きなこと、得意なこと(=作業)を使ってリハビリを行えることです。
この学問のココがおもしろい!
作業療法ではこころとからだの両面からリハビリを行うのが特徴の一つですが、その中でも私が最近注目しているのは、コーチングという技術です。作業療法の中では患者さんの目標を決める際に使いますが、日常生活や勉強においても非常に役立ちます。例えば、試験勉強をしているときに、「もっと集中したい」「効率よく覚えたい」といった目標があるとします。作業療法では、こうした自分の目標に向かって実行する力を高めるために、環境や方法を工夫します。例えば、「集中力が続かない」と感じたときは、目標を細かく分けて(目標は高すぎ過ぎず低すぎないことがポイント)達成感を得ることで、モチベーションを上げることができます。さらに、休憩時に呼吸を整え体を動かすことで脳の活性化を図り、集中力を高めることができます。
このように、コーチングを使うと、どんな方法で進めるか、どんなペースで進めるか、どのタイミングで休憩を入れるかを、自分で主体的に考えて実行できるようになります。コーチングの技術は、患者さんの治療以外にも、自分の勉強の目標設定など様々な場面で応用することができます。
キャンパスのお気に入りスポット

本学キャンパスは富士山のふもとに位置し、豊かな自然環境が自慢です。オープンキャンパスにいらした際には、広場から眺める雄大な富士山の絶景をぜひご覧ください。また、オープンキャンパスでは模擬講義以外にも多彩な体験型プログラムをご用意しています。さらに、オープンキャンパスには在学生も参加しているので、大学生活や勉強のコツなど、気になることを直接質問できるのも魅力です。大自然に囲まれたキャンパスで、これからの自分の進路をじっくり考えてみてはいかがでしょうか。