どうほう

同朋大学

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同朋大学/私のイチオシ

平安時代の人的ネットワークから
現代人や今日の社会を知る

顔写真
文学部 人文学科 手嶋大侑先生

※掲載内容は取材時のものです

夢中になったきっかけ

時代が変わり科学技術が発展しても、案外、人間の行動や本質は変わらないものです。
私の専門である平安時代は、社会において人間のつながり(人的ネットワーク)が重要な要素として浮上してくる時代であり、当時の人々は、中央から地方まで広がる多様な人的ネットワークを構築し、それを基盤に日々を生きていました。実際、残された史料から知られる平安時代の人々は、しばしば自分とつながる人間に配慮して行動したり、私的な関係を前提に仕事をしたりしており、現代の私たちに通ずる一面を見ることができます。こうした一面を見つけると、平安時代の人も私たちと同じ人間なのだと実感します。
また平安時代は、日本の歴史上、古代から中世へ、国家や社会のあり方が変わる時代でもあり、時代の変革期という点で現代と似ています。そうした変革期を、平安時代の人々は何を大切にして、どのように生き抜いていったのか。この問題意識のもと、私は人的ネットワークに着目して平安時代の社会の研究を進めています。

この学問のココが面白い!

皆さんは、日々の生活を送るなかで、「なぜこの人は、あのような行動を取ったのだろうか」「なぜあの人たちは対立しているのだろうか」といった疑問を持ったことはありませんか。このような疑問、すなわち「人間」に対する疑問に対しては、さまざまな分野から考え、アプローチすることができますが、実は「歴史学」もそのうちの一つです。
「歴史学」と聞くと、歴史的な史資料を材料に、過去の人物や出来事、あるいは国家、社会、文化、思想などを研究する学問を思い浮かべるかと思います。それは正しいのですが、究極的に言えば、「歴史学」は過去を対象に「人間」を研究する学問です。したがって、「歴史学」を通して、過去の人間や彼らが生きた社会を考えることは、「人間」を知ることであり、「人間」を知ることは、私たち現代人や今日の社会を知ることにほかなりません。「歴史学」は過去を考える学問ですが、それと同時に、現代を考え、知る学問でもあるのです。

キャンパスのお気に入りスポット

図書、雑誌、CD、DVD などを豊富に所蔵

本学をめざしている高校生の皆さんにおすすめしたい施設は、図書館です。本学の図書館の蔵書は充実しており、学生の知的好奇心・関心をくすぐり、それに応えてくれる本がそろっています。また、自習用の席やグループ学習室も設置されているので、一人でゆっくりと過ごし思考をめぐらすことも、友達と議論しながら理解を深めることもできます。
それだけでなく、系列校である名古屋音楽大学の図書館も兼ねているため、楽譜や映像資料が充実していることも特徴です。これらは図書館内で視聴可能ですので、大学の講義の空き時間を利用して見ることもおすすめです。

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