皇學館大学/私のイチオシ
心理学は分析で読み解く理系的な面白さもある学問
※掲載内容は取材時のものです
コレ知ってる?
みなさんは日々さまざまな人と関わって生活していると思います。家庭では両親に食事や身の回りの物を用意してもらったり、悩み相談に乗ってもらうこともあるでしょう。身近な人々からのさまざまな形での支えのことを「ソーシャル・サポート」といいます。また、学校では周りの友達に合わせて「同調」してしまうこともあるでしょう。私たちは、生活の中で他人と関わり合ったり、影響を受けたりしています。心理学の中でも社会心理学は、他者との関係や社会の中での個人の行動や心の働きについて考える分野で、私たちの日常生活で遭遇するような身近な出来事についても研究しているんですよ。
この学問のココがおもしろい
心理学は心についての学問ですが、心は直接目にすることができませんよね。そこで、目に見える人の行動から、その背景にある見えない心の影響を捉えようとします。そして、行動に注目して、さまざまな方法でデータを得て、分析します。その方法というのは、実験だったり、アンケート調査だったり、観察だったり、インタビューだったり、さまざまなものがあり、目的に応じて使い分けます。
データ分析は統計的な分析を行います。他のいわゆる文系の学問とは違いますよね。心理学が学べる学科は文系学部にあることが多いですが、学問としては理系的な要素もあります。自分が興味を持った身近な問題について、その問題に応じた方法で自分でデータを集めて、その答えに迫ることができるのが、面白いところだと思います。
キャンパスのお気に入りスポット
心理学コースの施設として、心理実験室・心理検査室、心理面接室があります。心理実験室にはさまざまな実験器具が置かれています。心理学実験I・IIの授業では、これらの実験器具を使用して、認知心理学・知覚心理学の実験を行います。心理面接室には、カウンセリングルームを模した応接セット(ソファー・ローテーブル)、箱庭療法で使用する箱庭セット、各種心理検査(知能検査・性格検査)が準備されています。これらの検査用具も授業などで使用します。オープンキャンパスのキャンパスツアーでこれらの施設を見学していただくこともありますので、その際はぜひご覧になってください。