後悔しない夏休みの過ごし方 心の不調対策法

受験生にとって夏休みはとても大切な時期。しかし、思ったように勉強がはかどらず、秋以降に後悔する子どももいるようです。満足のいく夏休みを過ごさせるには、保護者としてどんなことに気をつければいいのでしょうか? 有意義な夏に向けた対策法をご紹介します。

心の不調対策法

受験生だからこそ抱えてしまう心の不調は、きめ細かいサポートで和らげてあげましょう。

原因1 “勉強への不安”による心の不調

受験に対して不安ゼロという子どもはほとんどいません。「自分の成績が志望大のレベルに全く届かない」「勉強のやり方がわからない」など、落ち着いているように見えても何かしら心配事を抱えているものです。

子どもの声

「手ごたえが感じられず不安」

夏休み、自分では一生懸命やったつもりですが、手ごたえがあまり感じられなくて焦っています。夏休みの使い方を失敗したんじゃないかと不安です…

原因2 “目標が決まらないこと”による心の不調

高3の夏休みになっても、まだ志望大が決まらずに悩む子どもは少なくありません。「目標がはっきり定まらない→どのような勉強をしたらいいのかわからない→ぼんやり過ごしてしまう」といった悪循環に陥るケースもあるようです。

子どもの声

「将来何をやりたいのかわからない」

一応の志望校はあるものの、このままめざしていいのか、将来自分が何をやりたいのかわからなくなりました。モチベーションも中途半端です…

対策法1 勉強に不安がある子どもには… 模試の成績から“作戦”を立てる

「今のやり方で合格できるんだろうか?」「あとどれぐらいがんばれば合格できるの?」。そんな不安の解消に役立つのが、模試の成績表です。進研模試/ベネッセ総合学力テストやスタディーサポートなど、母集団が大きく信頼できる模試の成績表を利用して、合格者との成績の差や、今後どのように弱点を克服していけばいいかを子どもと一緒に確認し、今後の作戦を立てていけば、具体的にやるべきことがわかり、不安解消につながります。

対策法2 目標が決まらない子どもには… オープンキャンパスで“未来”を見つける

「この大学へ行きたい!」と目標が決まれば、受験勉強にも身が入ります。そこで、目標が見つからない子どもにお勧めなのが、オープンキャンパス。大学の魅力を自分の目で確かめることで、やる気が高まる子どもも多いようです。

保護者の声

「大学に入ったら留学したい」と言う子どもとオープンキャンパスへ一緒に行き、留学担当の方に話をうかがいました。「留学しても4年で卒業したいのですが」などの相談をしたり、今までの事例を聞いたりできました。
(茨城県/S・U/女性保護者・45歳)
オープンキャンパスには一緒に行き、学部長や教授との対談にも親子で積極的に参加した。ただし、あくまでも親が出しゃばらないように気をつけた。
(広島県/K・A/男性保護者・54歳)

オープンキャンパスでできること

1.大学の施設・設備見学

キャンパス内の施設・設備を見ることで、大学生活をイメージしやすくなります。学びたいことがなんとなくでも決まっている子どもには、「○○の研究室も見ておかない?」など声をかけてもいいかも。

2.模擬授業

学部ごとに行われる模擬授業に参加すれば、その学部で扱う学問内容をわかりやすく理解できます。また、志望大・学部が決まっていないなら、いくつかの講義に参加して一緒に適性や好みを探ってみても。

3.入試説明会

オープンキャンパスでは、受験生向けのプログラムが数多く開催されています。入試説明会で傾向と対策を解説したり、過去問や予想問題集を配布する大学も。子どもの志望度合いが高いようなら「入試問題ももらっておいたら?」などと勧めるといいでしょう。

4.大学生相談会

現役大学生がさまざまな相談に乗ってくれるコーナーでは、受験のことから学生生活に関することまでなんでも質問できます。また「大学周辺の家賃相場は?」など、保護者として気になることを尋ねてもいいでしょう。

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