受験費用スリム化大作戦 入学手続きにかかるお金をスリム化

子どもの大学受験にあたって「受験料、交通費に宿泊費、入学金に授業料…一体いくらかかるの?」と心配な方も多いのではないでしょうか。実は、やり方しだいでお金が大幅に節約できます。さて、その方法とは…?

作戦 入学手続きにかかるお金をスリム化

合格が決まったら、大学から指定された初年度納付金(入学金、授業料、施設設備費等)を支払います。支払い方法は、「最初に入学金のみ払って後日指定日までに残金を納入する」「延納届を出せば授業料の支払いを待ってくれる」「授業料を前期・後期と2回に分けて支払える」など学校により異なりますが、柔軟に対応する大学が増えています。わからないことは大学に問い合わせるなど、受験予定の大学についてよく調べておきましょう。

ここで意外な出費となるのが、第一志望以外の大学より先に合格した併願校に納めるお金。納入期限が第一志望の合格発表前の場合、「もしも」に備えて入学権利をキープするためには納めざるを得ません。ただし私立大のなかには、国公立大後期日程の合格発表後まで入学金を含む納入を待ってくれる入試も増えているので、こういった入試制度を選ぶのも手でしょう。

合格後の初年度納付金の納入方式

2段階 1次の手続期間内に入学金またはその相当額を納入し、2次の手続締切日までに授業料等の残金を納入するパターン。
延納 基本的には2段階方式と同一で、授業料などを延納できる。延納願を出さなければならないところが多いので、提出を忘れずに!
一括 手続締切日までに最低限納めるべき金額を一括で納入する。入学金と授業料の一部(前期分等)というパターンが多い。

入学金や授業料を納めた後に入学を辞退したい場合、大学の定める締切日までに申請すれば、納入金のうち一部(ほとんどの場合が入学金以外)が返金されるケースがほとんどです。ただし、入学金は一度支払うと戻ってこないと考えておきましょう。
一方、原則辞退が認められない学校推薦型選抜や総合型選抜の専願の場合は、大学により返還対応が異なるので注意が必要です。

入学手続きを意識した受験スケジュールを組む!

受験のスケジュールを組むときには、お金の面から考えると、試験日だけでなく合格発表日や入学手続締切日も考慮に入れることが重要です。

子どものことを考えると、できれば試験日は併願校から始まるようにしたいもの。まず併願校で試験慣れすれば、落ち着いて第一志望校の受験に臨めます。しかし、入学手続締切日はできれば第一志望校が先で、併願校が後になるのがベスト。 実際にはなかなか難しいことが多いので、せめて「安心料」として大学に納めるお金は、1校で済むようにスケジューリングしたいものです。

保護者の声

併願校と本命校について、合格発表日の兼ね合いをあまり考えていなかった。そのため、本命以外の2校にも入学金を納めることになり、トータルで約70万円もかかってしまった…。
(栃木県/K・O/女性保護者・49歳)
本命校の入学金を振り込む前に、併願校の結果がすべてわかったので、金銭的にムダがなく助かりました。
(滋賀県/F・N/女性保護者・48歳)

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