受験直前のピリピリ時期 身体のケアでさらにやる気アップ
受験直前の時期は、「普段通りに接するのが一番」と思いつつも、子どもとのコミュニケーションがすれ違いがち。そこで、先輩保護者や子ども自身の声から「どう接すればいいのか」を考えてみました。
身体のケアでさらにやる気アップ
ポイント1: インフルエンザの予防接種は早めに
この季節、子どもの健康管理でまず必須なのが、インフルエンザ対策。しかし、予防接種を受けても数週間経たないと効果が出ないので、入試直前では間に合いません。医師と相談のうえ、早めに受けさせましょう。できれば家族もいっしょに受けて、子どものサポート体制を万全に。
この接し方はOK!
- インフルエンザの予防接種は、11月に家族で受けました。風邪なども引かないよう、大学入学共通テスト前からは通学時に必ずマスクを着けさせるようにしました。
(千葉県/E・K/女性保護者・47歳) - 受験のことは本人まかせでしたが、インフルエンザの予防接種だけは家族全員で受けました。子どもにうつしてしまうとかわいそうなので…。
(静岡県/N・S/男性保護者・49歳)
ポイント2: 生活リズムは規則正しく
遅い時間まで勉強する子どもも多いようですが、この時期からは朝型の規則正しい生活に戻していくべきです。夜型のクセが抜けないままだと、ぼんやりした頭で入試本番を迎えることになり、試験で実力が発揮できない恐れも。試験の約1か月前からは、入試当日を意識したタイムスケジュールで過ごすのが理想的です。
この接し方はOK!
- 夜12時までにはふとんに入り、朝は6時ごろに起きて勉強をするようすすめていました。入試が近づいたら、本番への態勢を整えていくことが大切です。
(宮城県/I・N/女性保護者・50歳) - それまでは夜型の生活を送っていたので、朝型に切り替えられるよう協力した。
(愛媛県/I・U/女性保護者・48歳)
ポイント3: 手洗い・うがいで風邪をブロック
風邪やインフルエンザに感染しないためには、手洗いやうがいの習慣が有効です。帰宅してからはもちろん、外出先でも目的地に着いたら実行するよう、子どもにすすめてみましょう。そのほか、「人混みはなるべく避ける」「マスクを着用する」といった方法も教えておくといいでしょう。
この接し方はOK!
- インフルエンザの予防接種はもちろん、手洗いやうがいの習慣をつけさせて、ベストコンディションで受験できるようサポートしました。
(北海道/J・M/男性保護者・53歳) - 風邪を引いてしまうといけないので、家族全員でうがいと手洗いを実行し、健康管理に気をつけました。
(愛知県/Y・O/女性保護者・44歳)
ポイント4: バランスのいい食事で体力・気力アップ!
健康管理の要になるのが、やはり毎日の食事。緑黄色野菜・海藻・豆類などをバランスよく取り入れたメニューを心がけるのはもちろん、1日3回きちんと食べさせることも大切です。勉強中の飲み物や間食も、ビタミンやミネラルが手軽に補給できるホットレモンや果物をすすめてあげましょう。
この接し方はOK!
- この時期は毎日、具だくさんのスープを用意しました。身体が温まるし、野菜をたくさんとれるのでよかったと思います。
(東京都/T・H/女性保護者・45歳) - 牛乳とバナナの組み合わせは脳を活性化させると聞いて、朝食に用意していました。
(大阪府/Y・S/女性保護者・44歳)
注意しておきたいことは?
部屋を暖めすぎるのはNG
子どもが風邪を引かないようにと過度に部屋を暖めると、頭がぼんやりして勉強がはかどりにくくなりがち。また、エアコンを効かせすぎると部屋の湿度が下がり、インフルエンザウイルスの活動が活発になるのも心配です。
暖房は弱めに設定し、衣服で体温調節させるのがベター。また、乾燥対策として加湿器を置くのもおすすめです。
これはNG!
- 私がノロウイルスにかかり、娘にも感染してしまったため、いくつもの大学を受験できなくなってしまった。勉強も軌道に乗っていたようだったのに…申し訳なさでいっぱいです。
(埼玉県/J・B/女性保護者・50歳)
カツは子どもの体調しだい
縁起物ということで、入試前日にカツ丼を出したり、当日のお弁当にカツ弁当を持たせたりする家庭は多いようです。しかし、子どもの体調は気持ちに左右されやすく、入試の時期は胃の調子も万全でない場合も。そんなときは、脂質が高いカツは負担となるかもしれません。子どもの体調をよく観察してからメニューを決めましょう。
これはOK!
- 試験前日は消化のいいもの、当日のお弁当はおにぎりなど食べやすいものを作った。
(千葉県/H・K/女性保護者・52歳) - おなかをこわすといけないので、本番直前は刺身などの生ものは食卓にのせず、すべて家で加熱調理したものを出すようにした。
(広島県/M・U/女性保護者・53歳)