新しい大学や新設学部に進学するメリットは?
毎年、多くの大学で新しい学部や学科が生まれています。これから新設される大学や学部を志望するのは不安も多いかもしれませんが、新しい大学・学部・学科には、新設ならではのメリットもあります。進路の選択肢として、新設情報をチェックしてみましょう。
社会の課題解決のために変化する大学のニーズ
絶えず変化する社会において、取り組むべき課題が尽きることはありません。同時に、その課題解決に向けて、社会が必要とする人材も変化しています。
例えば近年、AI(人工知能)などの技術革新が進んでいますが、いまだ人材不足が問題となっています。そこで大学は、社会が求める人材を育成すべく「情報」や「データサイエンス」を冠する学部・学科を相次いで新設させています。
また医療・看護の分野では、超高齢社会に対応して、高度な専門知識と推進されるチーム医療に必要な協働力を備えた医療スタッフが求められています。そのため大学では教育の高度化が求められ、医療系の大学・学部・学科の新設が相次ぎました。
ほかにも、専門的な職業に就くための知識や技能と幅広い教養を学ぶ高等教育機関「専門職大学」の設立も増えています。
新設大学・学部・学科のメリットは?
まだ実績のない新しい大学・学部・学科を子どもの進路に選ぶのにためらいを感じる保護者もいるかもしれませんが、そのメリットにはどのようなものがあるでしょうか?
今の社会が必要とする分野を学べる
情報分野の人材育成が急務となっていることを背景に「情報」系の学部・学科が相次いでいるように、新たに学部が設置されるのは大学が社会の要請にこたえているからです。今、社会が求めている分野の学びができるということは、将来的に社会的ニーズの高い人材として活躍できることが期待されます。これは新設を選ぶ大きなメリットと言えるでしょう。
専門性を高める最先端の学びがある
文部科学省の厳しい審査を経て学部等が新設される際には、カリキュラムを工夫したり、最先端の教育を取り入れたり、大学側も相当力を入れています。従来の学問の枠組みと異なるアプローチの学びも期待でき、学問分野を横断して学際的に学べたり、専門性をより高められる柔軟な科目選択ができたりするよう、カリキュラムが設定されていることも。最新の設備・施設が導入されていることも少なくありません。
大学の手厚いサポートも期待できる
これから歴史をつくりあげていく1期生ということで、学生のケアといった面でも期待は大きいでしょう。大学側も就職先や資格取得でいい実績と評判を残したいため、就職の際にも手厚いサポートが受けられる可能性は高そうです。
マナビジョンでは大学の新増設情報も掲載しています。下の「関連コンテンツ」から新設・再編の最新動向をチェックしてみてください。気になる大学があれば、「大学を調べる」から詳しい情報を見てみましょう。さらに大学パンフを取り寄せ、どのような新しい学びが予定されているのか理解を深めることで、子どもの進路選択の幅が広がります。