「キミにその仕事は役不足…!?」…あれ、これってけなされてるの?

「勉強しなくたって日本語くらい正しく使えるよ」と思ってない?でも、勘違いして使ってしまって恥ずかしい思いをしたことのある人も多いはず。今回は、日常で使いそうな間違いワードを中心に紹介。これをきっかけに、正しい日本語を覚えていこう!

この仕事はキミには役不足だね…!?
「役不足」の正しい使い方

体育祭実行委員会の役員に選出されたキミに、先生がひと言、「キミに、その仕事は役不足だ」。…あれ、これって荷が重いってこと?けなされてるの?

「役不足」の正しい使い方をキミは理解しているかな?下の選択肢から、正しい意味を選んでみよう。

1.与えられた役目がその人の能力に比べて重すぎること
2.与えられた役目がその人の能力に比べて軽すぎること
3.その役目や仕事にその人がふさわしいこと

答えは、2。
「役不足」は、「与えられた役目がその人の能力に比べて軽すぎること」を表す言葉。先生は「キミならもっとできるだろう」というほめ言葉で使っているよ。「役不足」は、「力不足」と混同して覚えていることが多いため、ショックを受けたり、ムッとしてしまう人もいるかも。ここでしっかり意味を覚えておこう。

イギリスの二枚舌外交…!?
「二枚舌」の意味わかってる?

世界史の授業で、先生がひと言、「つまりイギリスの二枚舌外交が、現在の世界情勢の混乱を引き起こしたわけだ」。…あれ、「二枚舌」ってどういうこと?

「二枚舌」の正しい意味をキミは理解しているかな?下の選択肢から、正しい意味を選んでみよう。

1.自分の都合で、前後で食い違ったことやうそを言うこと
2.事実とは異なる大げさな話をすること
3.スラスラとよくしゃべること

答えは、1。
「二枚舌」は、「自分の都合で、前後で食い違ったことやうそを言うこと」を表す言葉。「舌鼓を打つ」や「舌を巻く」など、「舌」という言葉を使ったことわざは多数あるので、間違えないようにここでしっかり覚えよう。

胸を借りるつもりで、ぶつかってきなさい…!?
「胸を借りる」ってどういう意味?

サッカーの練習試合で大学に遠征に行ったとき、先生がひと言、「大学生の先輩に胸を借りるつもりで、プレーしなさい」。…あれ、「胸を借りる」って?

「胸を借りる」の正しい意味をキミは理解しているかな?下の選択肢から、正しい意味を選んでみよう。

1.自分より目上の人に礼儀正しく接すること
2.対等な立場の人に全力で戦いを挑むこと
3.実力が上の人に相手をしてもらうこと

答えは、3。
「胸を借りる」は、「実力が上の人に相手をしてもらうこと」を表す言葉。きちんと意味を知らないと「???」な状態になってしまう。恥ずかしい思いをしないようにここでしっかり意味を覚えておこう。

正しい言葉遣いは、知性の表れ。語い力を磨くには?

今回は、学校でもよく耳にしそうな言葉を選んだけれど、スラスラわかっただろうか。社会で必要な「言葉の力」を磨くためには、3つの力が必要になる。

1.辞書語い力:文章や会話を理解し、的確に表現するための基礎知識
2.新聞語い力:社会への視野を広げ、世の中の動きをとらえるために必要な知識
3.読解力:現代社会で起きている事象を正しく理解するために必要なスキル

言葉の力は、日々の積み重ねで身についていくもの。本や新聞などで知らない言葉があったら調べたりして、語い力を磨こう!

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