現役大学生が語る!進路タイプ別「三者面談」の極意

多くの高校で2~3月に実施される三者面談。まもなく受験生になる高2生は、面談で志望校について聞かれるはずだ。保護者や先生は、キミのためを思ってさまざまなアドバイスをするだろう。場合によっては、キミの希望に反対することもあるかもしれない。そんな時、どのように自分の気持ちを伝えればいいのか、希望進路実現のためのヒントを紹介するよ。

<地元から離れた大学に行きたい人>大学案内やオープンキャンパスを活用しよう!

大学の特色から各学部のカリキュラムまで、わかりやすく1冊にまとまっている「大学案内」を活用しよう。キミの想いを伝えるだけでなく、大学の様子が具体的にわかる大学案内を見せれば、地元を離れるキミを心配する保護者や先生の気持ちは和らぐはずだ。






百聞は一見にしかず。もし都合が合えば、親子でオープンキャンパスに参加するのもいいだろう。オープンキャンパスといえば夏休みのイメージがあるが、春休みに実施する大学も増えている。また、遠方でも気軽に参加できるWebオープンキャンパスも要チェックだ。さっそくマナビジョンで、志望校のイベント情報を調べてみよう。


先輩の体験記

なぜその大学に行きたいのかを伝えるために、大学案内を取り寄せて、親や先生に見てもらいました。(武蔵大 経済学部 K・K先輩)
地元の大学を勧める親や先生に対して、第一志望校の魅力を説明しました。親にはオープンキャンパスにも来てもらい、大学の設備や雰囲気を見せて、安心させました。(神戸大 文学部 H・U先輩)

<私立大に進学したい人>親子で「お金のシミュレーション」をしてみよう!

私立大に進学する場合は国公立大より高い入学費や学費、さらに実家から通えない場合は住居費や生活費がかかる。自分の選択がどれくらいのお金を必要とするのか、保護者に知ってもらったうえで、進路を決定する必要があるだろう。面談の前に、保護者と進路について話し合い、「お金のシミュレーション」をしてみよう。マナビジョンには、進学にかかるお金に関する保護者向けの記事もあるので、参考にしてほしい。




最終的に重要なのは、キミ自身の意志だ。なぜ、国公立大ではなく、私立大へ行きたいのか。「入試科目が少ないから」ではない、キミのこだわりがあるはずだ。同じ学部を持つほかの大学についても調べたうえで、その大学を志望する理由を言葉にして伝えよう。



先輩の体験記

県外の私立大を志望していたため、親に経済的な負担をかけると考え、どれくらいお金がかかるのか、親と一緒に計算し、把握してもらいました。(立命館大 産業社会学部 A・O先輩)
看護学部志望だったのですが、親も先生も国立大を勧めてきました。そこで、複数の大学のカリキュラムを比較し、総合大学で看護以外の学びもできる慶應に行きたいと説得しました。(慶應義塾大 看護医療学部 H・W先輩)

<レベルの高い大学をめざす人>模試の成績を利用して「実力・目標・戦略」を伝えよう!

先生は、生徒の合格可能性を少しでも高めたいと願うもの。志望校のレベルが高すぎると判断すれば、比較的レベルの易しい大学を勧めるかもしれない。キミがどうしても志望校を譲れないなら、その意志を先生に伝えてほしい。
そのときに活用できるのが、模試の成績。マナビジョンの「成績・学習」から「進研模試/ベネッセ総合学力テスト」の成績が見られ、現在の判定に加え、1つ上の判定まであと何点必要なのか確認できる。想いと一緒に、自分の実力と合格までの距離、そしてその距離を縮めるための戦略を伝えることができれば、先生の納得度も高まるに違いない。

先輩の体験記

確実に受かるであろう地元の大学を先生が勧めてきたので、模試の判定を見せて、第一志望校の合格可能性も十分高いということを説明しました。(京都府立医科大 医学部 R・N先輩)

<番外編>

進路タイプ別の極意のほかに、参考にしてほしい先輩の体験記を2つ紹介するよ。

先輩の体験記

健康面での不安を払拭!


挑戦校から安全圏まで幅広く受験しようとしたところ、体力的にきついのでは、と先生に言われました。しかし、今まで部活と勉強の両立で体力を培ってきたことをアピールし、認めてもらいました!(お茶の水女子大 文教育学部 S・T先輩)

たくさんの大学を受験するということは、勉強の範囲が広がったり、連日受験が続いたりと、忙しくなるということだ。それでも挑戦したいというキミは、十分な食事・運動・睡眠を心がけ、保護者や先生の不安を取り除いてあげよう。

先輩の体験記

先生の話も聞いておけばよかった…


先生に、理系の学部に合格できる可能性があると言われましたが、自信がなかったので、文系の学部だけ受験しました。もっと先生の話に耳を傾けるべきだったと後悔しています。(東北大 経済学部 M・K先輩)

自分の意志を曲げないのは大切なことだが、人生の先輩である大人の意見に耳を傾けてみると、新たな気づきを得られるかもしれない。三者面談は、キミに一番身近な大人たちの話を聞くことができる絶好のチャンスだ。あまりかたくなになりすぎず、フラットな気持ちで面談に臨もう。

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