娯楽の王様と言えばマンガ。単に絵がうまいだけではなく、構図やセリフ、ストーリー展開の巧みさに、作者に対する尊敬の念を抱かずにはいられない人も多いのでは?そんな
マンガ家たちは、どんな経歴を経てきたのだろうか。今回は、著名なマンガ家たちの出身学校を調べてみた。
年間を通じて最も優れたマンガ作品に贈られる「手塚治虫文化賞 マンガ大賞」や、書店員が中心になって選ぶ「マンガ大賞」。これら名誉ある賞を受賞したマンガ家たちはどんな道を歩んできたのか、気になるところだ。
経歴や素顔を明かさないマンガ家も多いが、出身学校がわかったマンガ家のうち半数以上が、やはりと言うべきか美術・芸術系の学校出身だった。なかでもダントツに多いのは、4年制の美大・芸大出身者。そのほか少数ながら、総合大の美術系学科、美術系の短大や専門学校、高校などに在籍していた人もいる(下表参照)。
一方で、美術系の学校に在籍したことのないマンガ家ももちろんいる。例えば『MONSTER』や『20世紀少年』の作者・浦沢直樹氏は
明星大、『バガボンド』の井上雄彦氏は
熊本大に在籍したことはあるが、美術系の学校・学部・学科に通っていた経歴はないようだ。
美術系学校で学ばなくても、独学やマンガ家のアシスタントを経験し、プロになっているケースも見られる。
金沢美術工芸大で油絵を専攻していた東村アキコ氏は、「マンガ大賞」受賞作品『かくかくしかじか』のなかで、自身の生い立ちからマンガ家としての成功体験を描いている。一方で、前述の浦沢直樹氏は『20世紀少年』の中で、自身が少年時代を過ごした1970年前後の日本を舞台に設定している。どちらの人気マンガ家も、人生経験をストーリーの重要な材料にしてマンガを描いている。
もし、マンガ家をめざしているなら、これから経験することすべてが作品のヒントとなりうるだろう。画力、ストーリーの構成力を学べる学校へ進学するのも1つであるし、総合大へ進学して、さまざまな人との出会いを通じて経験を積むことを、進路選択の観点としてみるのもいいだろう。