受験で差がつく模試復習方法!

学年が上がるにつれて、何かと受験の機会が多くなる模試は、1回1回が大切な入試対策。「なんとなく受験して、返ってきた結果に一喜一憂しておしまい」なんてもったいないことにならないように、模試復習のポイントを伝授しよう。
3段階の問題仕分けで、ニガテ分野をあぶり出す!
模試の目的は「何ができていて、何ができていないのか」という自分の実力を測定すること。受験後は、まだ記憶の新しいうちに自己採点をして、どの分野のニガテを克服すべきかを確認しよう。自己採点のときに大切なのは、「できた問題・悩んだ問題・全くできなかった問題」に仕分けすること。仕分けることによって、ニガテな分野が見えてきて、効率的な復習ができるようになるぞ。
先輩の体験記
- 私は模試の受験中、問題用紙に解答と「自己理解度の印」をつけていました。
・「○」:できた
・「△」:悩んだが解けた
・「×」:勘で答えた・解けなかった
3段階に仕分けることで、模試後の復習の際に、何ができていなかったのかが明確になり、的確に自分のニガテ分野を抽出することができました。
さらなる仕分けで、真のニガテを突き止める!
解けなかった問題をピックアップしたら、次は復習!模試の復習は遅くとも、模試が終わってから1週間以内に実施しよう。問題が記憶に残っているうちに復習することで、自分がどこでつまずいたのか、どこまで理解できていたのか、という振り返りをしながら復習することができるので、定着度が高まるはずだ。
<△と×のさらなる仕分け>
・ケアレスミス
・公式や文法などの知識不足
・解答作成時の減点
真のニガテを突き止めるために重要なポイントは、試験中、問題を解く際に「解答のプロセスがわかるように書く」ことを心掛けよう。復習で見直す際に、さらなる仕分けの重要な糸口になる。ケアレスミスを見つけやすくなるだけでなく、復習のときに自分の考え方の間違っていた部分を見直すことができるため、効率的かつ的確に復習することができるはずだ。
先輩の体験記
- 私は模試後に模試復習ノートを単元ごとに作成していました。できなかった問題をコピーしてノートに貼りつけ、反対側のページに解法を書いていました。模試ごとにニガテな問題を模試ノートに蓄積していくので、受験前には1冊の自分専用の「オリジナル参考書」になっていました。受験は、いかに自分のニガテな分野を見つけて克服できるかがカギになると思うので、参考にしてみてください。
個人成績表が返ってきたら見直すべきこと
最後に重要なのは、返却された答案と個人成績表を確認すること。ただし、この時に注意してほしいのは、「順位や偏差値に一喜一憂しない」ということだ。順位や偏差値は、模試回ごとに分野も難易度も異なるので、比較して一喜一憂しても仕方のないこと。それよりも自分専用の分析やメッセージを読んで、どこを直すべきか、復習の際に見落としていた観点はないか、を確認しよう。また、できれば、模試から1か月たったタイミングで、もう一度問題復習してみるといいだろう。