鹿屋体育大学/私のイチオシ
専門にとらわれず幅広い分野の学びで知を創造できる

※掲載内容は取材時のものです
夢中になったきっかけ

小学生の頃、野外活動団体に所属していたこともあり、野外教育には元々関心がありました。
そんな中、大学2年生のときに現在の指導教員である坂口俊哉先生の授業を受けたことで、「これだ!」と直感し、それが本格的に野外教育についての学びを始めるきっかけとなりました。
鹿屋体育大学では野外教育を学び、独学で哲学や歴史、芸術など、とにかく興味のある分野を学修しています。専門知にとらわれず、他分野を横断すると複数のモノ・コトを相対的にとらえることに魅力を感じています。
今年度は、スポーツ庁が主催する学生コンペティション2024に同ゼミの仲間と参加しました。
この学問のココがおもしろい!
専門の枠を超えて複数の分野を横断することは、一見「無駄な行為」であり「わき道に逸れているのでは?」と思いがちですが、私はそうは思いません。
何かをつくるときに、思いもよらぬところでつながりや気づきを得ることがあります。まさにセレンティピティ的な知の創造が新しいイノベーションを生み出すと思います。この「無駄」や「余白」の価値を高校時代は気づけなかったし、楽しめませんでした。気負うことなく関心があることに、ある意味で無責任にトライできるのも大学生の魅力だと思います。
参考にしている本の中に能楽師・安田登さんの『三流のすすめ』という本があります。「三流」と聞くと何やらネガティブなことと捉える方もいるかもしれません。この本の中での三流とは、複数のことができる人=多流(三流)の人と述べられています。一流をめざすアスリートの世界で「三流(多流)がいい!」というのは邪道だと思われるかもしれません。少々違和感がありますが、私はむしろ視点が増え、自分がアップデートされることを楽しみたいと思っています。アップデートされることで物事の解像度が高まったり、今まで見えなかった世界が観えるようになったりします。
キャンパスのお気に入りスポット
キャンパスの周辺には、国立大隅青少年自然の家や民間のレジャーキャンプ施設があり、よく足を運びます。競技スポーツという側面だけではなく、レジャースポーツ・レクリエーションスポーツといった幅広い見方ができるのも鹿屋体育大学の魅力です。
個人的にキャンパス内のオススメスポットを挙げるとするなら図書館を挙げたいと思います。普段はアスリートとして活躍している学生が、眉間に皺を寄せ異なる顔付きや所作に変わるところであり、鹿屋体育大学の別の顔を見られる数あるスポットのひとつです。キャンパスに来たら訪れてみてください。