新潟県立看護大学/大学トップ

本学では、大学が所在する上越地域全体が教育の場であるという考えの下、講義、演習、実習、課外活動の中で、地域に出向いたり、企業を見学したり、病院などで実習したり、地域から講師を呼んだりしながら、「地域全体の暮らしを見る力」を育成しています。
例えば1年次の「ふれあい実習」では、上越地域で暮らす人々の生活の場に入り、日常生活の成り立ちや生活の基盤となる価値観について、生活者の視点に立って考え、地域の人々がよりよく生活するための「暮らしづくり」とそこでの看護が果たす役割について学びます。
そのほかにも、新潟県の地域特性をあらゆる角度から学ぶ「新潟学」や、保健師課程では「地域包括ケア実習」において、地域の人々を支える包括的なケアシステムを体験的に学ぶこともできます。
このように、地域志向の科目を配置していることが本学の特徴です。卒業後、現場に出たときを想定し、より実践的な実地教育を実施しています。

1年次より、少人数の学生と専任教員による参加型授業（基礎ゼミ）を開講し、調査・討論・発表を積み重ねながら、看護職が生涯にわたり学修活動を続けるうえで、不可欠かつ基本的な知的探求術（アカデミックスキル）を修得します。学問探究のおもしろさを感じつつ、学生同士、教員とのコミュニケーションを通じて、互いに刺激し合いながら学びを深めます。
講義においては、患者や家族の抱える問題について、修得した知識を土台に Quality of Life（QOL）などさまざまな視点から分析し、少人数で討議を重ねていくことで思考力を鍛えます。
4年次においても少人数の学生と専任教員による参加型授業（専門ゼミ）を通して、看護実習の中で感じた疑問や課題を明らかにし、研究的手法を用いて調査・分析を行うとともに科学的根拠に基づく考察力、論理的な文章能力、プレゼンテーション能力などを身に付けます。
授業の多くで討論を設け、主体的学修能力、問題解決力を養います。

グローバル化が進む今日、看護の世界においてもグローバル化への対応が急速に求められています。本学も、優れた国際感覚を持つ看護師の養成に向けて、看護・医療領域を重視した英語教育や国際看護論の講義を開講する一方、2014年から看護の学びを備えた約2週間の海外研修プログラムを、希望者を対象に実施しています。
現地の大学・医療機関と連携し、現地の医療事情や看護英語などを実地で学ぶ本学ならではのカリキュラムです。
海外の看護や文化について理解を深めるとともに、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を高め、日本および国際社会で活躍できる能力を養います。

新潟県立看護大学看護学部では、次のような学生を求めています。
1．看護をはじめとする保健・医療・福祉の分野に興味関心をもち、社会に貢献したいという志がある人
2．人間を尊重し、共感的態度で人とかかわることができる人
3．協調性を持ちながら自分の意思を表現できるコミュニケーション力を身につけている人
4．高い基礎学力を有し、向上心や探究心をもって主体的に学修や行動ができる人

本学は実習先である新潟県立中央病院と隣接しています。さらに大学周辺には、夜桜で有名な高田城址公園やショッピングモールなど、生活には困らない環境が整っています。自然豊かなキャンパスで、落ち着いて学修に取り組むことができます。

併設されている看護研究交流センターでは、大学の教育・研究の成果を地域に還元し、県民および保健・医療・福祉関係者に対する学術支援ならびに生涯学習・研修支援活動を行っています。これらの活動は学外からも非常に高い評価を得ています。