北海道医療大学/私のイチオシ
「味方が敵になる!?」がんの進行を防ぐ薬の開発をめざして

薬学部 薬学科
志賀 咲紀先生
※掲載内容は取材時のものです
コレ知ってる?
ストレスを感じると免疫力が弱くなることがあります。テスト期間や忙しい時期に風邪をひきやすくなるのもそのせいです。ストレスを受けると、体は「コルチゾール」というホルモンを出して対抗しますが、これが長期間続くと、免疫の働きを抑えてしまいます。その結果、細菌やウイルスと戦う力が弱まり、病気にかかりやすくなります。逆に、笑うと免疫が活性化するという研究もあります。楽しい時間を過ごすことが、体にもプラスになるなんて、ちょっと不思議で素敵ですよね。
この学問のココがおもしろい!

私たちの体を守るマクロファージ(白血球の一種)は、細菌やウイルスを排除する頼もしい存在です。意外にも、マクロファージは「がん」とも複雑な関係があります。通常、マクロファージはがん細胞を攻撃し、その増殖を抑える役割を果たします。しかし、がん細胞が特殊な物質を放出すると、マクロファージはその影響を受け、がん細胞への攻撃を弱め、逆にがんの進行を助けるようになります。この「味方が敵になる」仕組みを研究して、がんの進行を防ぐ薬の開発をめざしています。
キャンパスのお気に入りスポット
当別キャンパスの中央講義棟10階にあるビューラウンジでは、北海道ならではの絶景を楽しむことができます。視界いっぱいに広がる石狩平野の美しい田園風景や手稲山、夕張岳などの山並みは、日々のストレスを忘れさせてくれます。ここでリフレッシュすれば、心も体も元気になれます。ラウンジ内には渋谷ダブルトールカフェも併設されており、香り豊かなコーヒーを味わいながら、贅沢(ぜいたく)なひとときを過ごすことができます。