東京医科大学/志望理由

私が医学を志したきっかけは、母の乳がんの早期発見です。当時の医師の方は、母の体にあった針先のような小さなしこりに気づき、癌の治療を行ってくださいました。超早期発見だったこともあり、できるだけ体に負担の少ない医療技術を駆使して日常生活を守ってくださったのです。幼いながらに医療の力を肌で感じました。それ以来、医師になりたいという夢を抱いて、自身が貢献できる医療を模索し続けています。

当時の母の体験を通して、私の目標となり、憧れとなった医師の方がこの東京医科大学の出身であったことが志望した大きな理由です。それに加えて、東京医科大学では、｢診療力日本一｣をめざした教育が行われ、実習先の東京医科大学病院ではロボット手術を国内でいち早く取り入れた高度医療を提供しています。そうした先進的な技術を学びたいと強く思ったことも理由の一つです。また、高い臨床実績のみならず、研究実績が高いことにも魅力を感じました。臨床と研究のどちらにおいても強みがある東京医科大学で学んだ経験は、将来医師になった際に必ず生かされると思いました。

東京医科大学では、「医療プロフェッショナリズム」「社会医学」などの授業を通して、社会における医療のあり方や地域医療などについて深く学ぶ機会があります。「医療プロフェッショナリズム」という授業では、毎回違う先生にお話を伺って視野を広げることができました。また、映画鑑賞を通して地域における医師のあるべき姿を皆でディスカッションする授業もあります。私が医学部の授業として想像していたよりもずっと学生主体で、アウトプットの機会が多く、医師の仕事についてあらためて考えさせられる場が数多くあります。