明治薬科大学/私のイチオシ
理化学・生物学と数学を通して見る奥深い薬学の世界
薬学部 薬学科 2年
森田幸暉さん
東京都・私立高校 卒業
※掲載内容は取材時のものです
夢中になったきっかけ
薬学に興味を持ったきっかけは、私が高校2年生のときに流行が始まった新型コロナウイルスでした。発生から1年程度でワクチンが作られ、それによって多くの人の命が救われる様子を目の当たりにし、たったひとつの薬が世界中の人々を救う現実に驚きました。当時から化学の実験や観察が好きだった私は、病気の原因を調べる方法やそれに対応する薬の作り方、そして、どの薬をどのように処方すれば病気を治すことができるのかを追求したくなり、薬学部をめざそうと思いました。
この学問のココが面白い!
病気を理解して薬を開発し、その薬を効果的に活用するためには、生物、化学、物理の知識を統合して考える必要があります。例えば、生物が持つDNAやタンパク質には多くの化学的な作用があり、タンパク質を構成する分子相互には物理的な作用が見られます。また、薬をどのぐらい投与すれば適切な効果が出るかという点で、数学的な考えも必要です。高校では科目ごとに「点」で理解していた知識を、薬学の世界では「面」として活用することが興味深く、その奥深さにワクワクしています。
キャンパスのお気に入りスポット
私のイチオシは明薬資料館です。ここには薬学の歴史をつくってきた多くの資料が保管されており、例えば、ローマ時代に書かれた「マテリア・メディカ/薬物誌(ウィーン写本)」のレプリカや、現在漢方薬で使われている生薬の原料、明治時代の調剤棚や日本独自の陶器でできた蒸留装置など、見所が満載です。特に動物生薬の原料でもあるジャコウジカの剥製は大変貴重な展示物で、私にとっては薬学の世界をより深く探るモチベーションを引き出してくれる場所です。