明治薬科大学/志望理由

私が薬剤師をめざそうと決めたのは高校2年生のときです。進路について考え始めた矢先に原因不明の体調不良となり、さまざまな薬を服用していましたが、薬の副作用で吐き気がひどいということを医師に相談できずにいました。するとそんな私を見て、幼少期からお世話になっていた薬剤師さんが体調の変化に気づいてくださり、副作用の悩みを話すことができました。もともと薬剤師は患者さんにとって身近な存在だと思っていましたが、この経験がきっかけで私も患者さんと治療の架け橋になりたいと思い、薬剤師を志しました。

明治薬科大学を選んだ一番の理由は、薬局や病院で行われる標準実習にプラスして、コース実習を受けられるからです。私は臨床現場で活躍できる薬剤師をめざしているため、社会に出る前にさまざまな患者さんと関わることや、多くの現場経験を積むことができるコース実習に魅力を感じました。
また、家からの通いやすさも志望理由の1つです。薬学部は必修科目が多く、1年次はほぼ毎日1限から、4年次にも1限から授業があります。オープンキャンパスで実際に大学へ行く際は、通学にどのくらいの時間がかかるのか、電車の混雑具合はどうかなどを確認しておくことも大切だと思います。

私は現在、「小児が治療に前向きになれるような服薬補助剤の提案」というテーマの研究を行っています。幼少期に粉薬が飲めず治療が思うように進まなかった自身の経験から、薬を完全に包み込めて、子どもでも簡単に作れる、服薬ゼリーならぬ服薬わらび餅を作成しました。薬が苦手ということは小さな悩みに思われがちですが、薬が苦手な子どもに薬を飲ませる保護者の負担や、服薬ゼリーなどを購入する費用の負担はとても大きなものです。薬について深く学んでいる薬剤師だからこそ、服薬上での悩みの発見・解決方法の提案など、社会に貢献できることは多いと思います。