湘南工科大学/私のイチオシ
いろいろな方向に伸びた知識が一つの目標に収束する瞬間が面白い
※掲載内容は取材時のものです
夢中になったきっかけ
昔からモノづくりが好きで、小学生の頃から時間があれば折り紙や木工などで遊んでいました。高校生になりパソコンに触れるようになってプログラミングを知り、当時は専門的に学べませんでしたが、その出会いが情報系の分野に進もうと思うきっかけになりました。また、大学1年次にはACM国際大学対抗プログラミングのコンテストにも挑戦しました。もともと数学が好きだった私にとって、“プログラミング”と“数学”をかけ合わせた学問ともいえる情報工学分野はとても魅力的で、夢中になっていきました。
この学問のココがおもしろい
私は、研究のテーマとしてVR(Virtual Reality:仮想現実)の入出力デバイスの提案を行っています。センサーを体に装着し、どのようなデータを入力するかを考えるのですが、そのためには人体の構造を知っておく必要があります。そこで私は学科(学部)を横断して学べる「横断型先端分野学修プログラム」を利用し、他学科の講義で脳や筋骨格について学びました。もともと興味があったVRという分野に、一見関係のない人体のしくみが結びつき、趣味で見ていた「キーボードの作り方」のような動画を参考にデバイスを制作できるなど、考えてもいなかったことを実現できています。いろいろな方向に伸びていった知識が、一つの目標に収束する瞬間に面白さを感じます。
そのほかにも3年次の9月には、東京ゲームショウ(TGS)に研究室合同で参加し、仲間と2人で作成した作品を出展しました。VRを軸としたゲームで、2年次までに学んだマイクロコンピュータの知識を生かしてハードウェアの制作にも取り組みました。夏休み返上で作業を行ったので、楽しいことばかりではありませんでしたが、多くの人に体験してもらいモノを作る楽しさ、作品を共有する嬉しさを改めて実感しました。
キャンパスのお気に入りスポット
XRメディア研究センターには、XR(VRやAR〈Augmented Reality:拡張現実〉等)を扱ったコンテンツが展示されています。研究で使われた多くのVRゴーグルも置かれていて、その中には私の所属する「横断型先端分野学修プログラム」XRコースで制作の際に使用していたVRゴーグルもあります。また、湘南工科大学の大学祭「松稜祭」では、4年次で取り組む卒業研究の一部も展示しています。普段は体験できないものに触れられる機会なので、ぜひ一度遊びに来てください。