よっかいちかんごいりょう

四日市看護医療大学

私立大学 三重県

四日市看護医療大学/私のイチオシ

疾患の予測や早期発見に貢献できる臨床検査技師は、誇りを持てる仕事

顔写真
看護医療学部 臨床検査学科 鈴木真紀子先生

※掲載内容は取材時のものです

コレ知ってる?

「貧血」という言葉は、よく耳にすると思います。皆さんの中で、かかったことがある、かかっている人も多いのではないでしょうか?「貧血」とは字のごとく、「血が足りない」状態です。血液の中に含まれる血液細胞の99%は赤血球。その役割は酸素を体中の細胞に運搬することです。赤血球の中に含まれる「ヘモグロビン濃度」で、貧血の検査をしています。1つの赤血球に約3億個のヘモグロビンが含まれています。ヘモグロビンに鉄が4つ含まれていて、その鉄に酸素が結合することで赤血球は酸素を運びます。健常成人の赤血球の数は1μLという1滴より少ない中に、約500万個の赤血球が含まれています。さらに、1つの赤血球の中に3億個のヘモグロビン、その4倍の酸素を1つの赤血球が運搬しています。たった1滴の出血でも、膨大な量の酸素の運搬が妨げられることになりますよね。酸素は細胞のエネルギー源です。酸素が筋肉に運ばれなければ、疲労感を感じます。さまざまな細胞に酸素が届かなければ、それぞれに影響が出ます。このような血液のしくみや不思議を学び、人の健康に寄与できる「血液検査学」は、とても重要で興味深い学問です。

この学問のココがおもしろい

骨髄から採取した骨髄血の細胞を顕微鏡で観察

病院で診断が出るときに、医師の問診のほかに何が必要か分かりますか?客観的データである「検査結果」です。私たち臨床検査技師は、検査結果を迅速かつ、正確に医師に提供しています。私の専門は「血液検査学」です。皆さんが採血した血液や、血液が作られる骨髄から採取した骨髄血の細胞を、顕微鏡で観察します。通常の状態より、どの細胞が増加しているのか?減少しているのか?通常の細胞と形態的な変化はあるのか?血液細胞を見ることで、患者さまの状態がわかり、疾患を予測することができます。例えば、慢性骨髄性白血病という疾患の感染初期には、通常100個白血球を数える中で、1個見られるかどうかという「好塩基球」が増加します。患者さまが自身の疾患に気づいていないときに、私たちはその疾患に気づき、早期発見に貢献することができます。責任は重いですが、患者さまのために貢献できる仕事に誇りを持っています。

キャンパスのお気に入りスポット

新しい学科なので、実習室が新しく、床が明るい色で作られていて、楽しく探究心を持って実習できることがポイントです。機器も新しいので、気分が上がります。キャンパス内では、りんかんホール、学生ラウンジがおすすめです。お菓子や飲み物を飲みながら、レポートや講義の復習をしている学生が多く、私たち教員の通り道でもあり、気軽に教員と学生で話ができるスペースでもあります。また、隣接する四日市大学と共通のグラウンドの周りには、多くの桜の木が植えてあり、春の満開の桜は圧巻です。散歩をしながら、きれいな景色を楽しめるのがお気に入りです。

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