関西福祉科学大学/私のイチオシ
超音波エコーで飲み込みの運動や食物の流れを観察

保健医療学部 リハビリテーション学科
松尾貴央先生
※掲載内容は取材時のものです
コレ知ってる?
私たちは何気なく食べたり、飲んだりしていますが、食べ物が喉に詰まることを窒息といい、気管に流れ込むことを誤嚥(ごえん)といいます。皆さんも普段ふとした時にムセた経験があるかと思いますが、それが誤嚥です。毎年のように食べ物を喉に詰まらせる事故が報道されています。高齢者になると飲み込む力が弱くなり、誤嚥や窒息といった事故につながるため、近年、「嚥下障害」を専門とするリハビリテーション職種「言語聴覚士」がより注目されるようになりました。
この学問のココがおもしろい!

食べ物を飲み込むことを専門用語で「嚥下(えんげ)」といいます。嚥下運動は皮膚や筋に覆われて外部からは観察できないため、私たちは飲み込む運動を可視化する方法として、超音波エコーを用いて飲み込みの運動や食物の流れを観察する研究を進めています。嚥下運動を可視化することによって、誤嚥リスクなどの安全管理や適切なリハビリテーションの計画に役立てることができます。
キャンパスのお気に入りスポット

関西福祉科学大学では、機器や機材が充実しています。超音波エコーを用いて、喉の動きだけでなく、食物が食道を通過する様子や筋肉の動きなどを観察できます。この装置を使って、食べ物を飲み込む際にどのように筋肉や喉頭などが働いているのか、「食べる」機能とはどのようなものか、オープンキャンパスで体験してみませんか?