熊本保健科学大学/私のイチオシ
一人ひとりにマッチしたさまざまなニーズに応えるのが作業療法の魅力
※掲載内容は取材時のものです
コレ知ってる?
皆さんは、これまでスポーツやカラオケなどで体を動かすことにより、気分がスカッとしたことがありますか?
反対に気持ちを落ち着けることや前向きに考えることで、体の動きがよくなる・パフォーマンスがよくなるといった経験がありませんか?
こころとからだは密接に関わっていて、例えば精神的なストレスが身体に不調をきたしたり、過度な身体的な負荷によって精神を病むこともあります。作業療法士は、こころとからだを同時に診て、患者さんのニーズに合わせたさまざまな活動を用いて治療や援助を行うリハビリテーション専門職です。専門的な視点で目の前の患者さんのこころとからだをどのように評価するのか、それに対してどのような支援をするのかを学びます。
この学問のココがおもしろい
作業療法士は、こどもからお年寄りまで、対象となる一人ひとりの多様なニーズ(やりたいこと)に対応していきます。
そもそも「こうしたい」「ああなりたい」といえる人は少ないもので、ニーズを一緒に考えたり、引き出すのが作業療法士の腕の見せどころです。そして、人の数だけ治療・援助・支援の方法があります。その人に合わせて柔軟に考えるのが難しくもあり、楽しいところでもあります。幅の広さが作業療法の魅力です。私たちは作業療法を実践しながら、その効果について研究をしています。
キャンパスのお気に入りスポット
作業療法では、植物を育てる作業を治療的に用いることがあります。園芸は指先をよく使いますし、植物を眺めることはリラクゼーション効果もあります。
そのため、学内に園芸実習スペースがあり、花や野菜を育てたりもします。その傍らには学生たちが企画し、手作りした本格的なピザ窯があります。サークル活動や学園祭でピザを焼いたり、花壇が見えるテーブルに座って学生同士が語らったりすることもできます。