航空保安大学校/卒業後の進路
高度な航空管制サービスの提供を支えるシステム専門官に
卒業後の進路:関西空港事務所 航空管制技術官(システム専門官)
航空保安大学校 航空電子科
宮本龍之介さん
国立東京工業大学附属科学技術高校 卒業
※掲載内容は取材時のものです
どのように考えてキャリアを選んだか
小さい頃から飛行機を利用する機会が多く、航空業界に興味を持っていました。また、中学の理科の授業で電気工学に興味を持ち、高校で専門的な電気電子分野や情報処理分野を学習するうちに、将来これらを用いたキャリアに進みたいと考えるように。進学先を探す中、国家公務員として航空の安全を技術的に支える「航空管制技術官」の存在を知り、航空保安大学校をめざしました。
キャリア選択のポイント
航空電子科の研修で、航空管制技術官には、霞ヶ関で航空に関する政策立案を行う仕事や、無線装置に問題が無いか検査用の飛行機に搭乗して実際に確認する飛行検査官の仕事などがあることを知りました。その中で、システムのスペシャリストとして管制システムの開発・評価・運用に関わる「システム専門官」の道を勧められました。ITに関する専門的な知識や技術が身に付くだけでなく、管制システムのライフサイクルに関わる業務に携われることに魅力に感じ、システム専門官の道へ進むことを決断しました。
今後の夢・目標
システム専門官になるには、航空保安大学校卒業後に9か月間の基礎研修の受講と、現地官署での10年程度の実務経験が必要です。私は現在基礎研修を終え、配属地である関西空港事務所で管制システムなどの運用の仕事をしています。今後さまざまな職場での実務経験を積むとともに、ネットワークスペシャリストといったIT資格を取得することで、ITの専門知識の習得をめざしています。将来的には、システム専門官として管制システムの開発や運用に携わり、より高度な航空管制サービスの提供を支えていきたいと思います。