京都光華女子大学短期大学部/私のイチオシ
お口の健康のサポートについて学ぼう

歯科衛生学科
井上富雄先生
※掲載内容は取材時のものです
コレ知ってる?
成長期にある高校生の皆さんが健康的な生活を送るためには、良質なタンパク質を毎日摂取することが非常に重要です。一日に摂取する推奨タンパク質量は、15~17歳の男子で65g、女子では55gと言われています。そして実は、高齢者も同じくらいのタンパク質が必要なのです。歯が悪いと肉類の摂取を避けがちになり、タンパク質の摂取量が減少します。これにより、全身の骨格筋量や筋力が低下し、寝たきりになるリスクが増えます。虫歯や歯周病は適切に治療し、何でも食べられる健康な口を保つことが、元気に暮らす秘訣です。
この学問のココがおもしろい!

私は長年にわたり、食物を食べる時に脳がどのように口の運動をコントロールしているかのメカニズムを研究しています。皆さんは食事をする時、スマホを見ながらでも、友達とおしゃべりをしながらでも、「食べる」ことができますよね。これは、歯の周りや顎を閉じる筋肉の中にあるセンサーが、どんな硬さの食べ物を口のどの部分で噛んでいるかを感じ取り、その情報をもとに、私たちの脳が歯、舌、唇の動きを自動的にうまくコントロールしているからです。
キャンパスのお気に入りスポット

歯科衛生学科のコモンズは2024年4月に完成したばかりのきれいな施設です。専門書なども多く揃えられ、自習スペースとしての利用はもちろん、学生同士の交流の場にもなっています。私の個人研究室も近いため、勉強でわからないことがあれば気軽に聞きに来ることができます。また、コモンズから学内コンビニや学食も近く、休み時間の間にフラッと食事や買い物に行けるのも魅力の一つです。