親子で始める志望大選び 志望大チェックリスト

子どもだけでなく、保護者にとっても目標である、第一志望大への合格。もちろん“合格”という結果も大切ですが、高校時代に納得のいく志望大選びができたかどうかが、入学後の大学生活の満足度や、将来の職業選択にも影響する重要なポイントであることは、意外と知られていません。 さあ、新学期。ぜひこの春から、親子で一緒に志望大選びを進めていきましょう。
志望大決定に向けて保護者がするべきこと
子どもに将来の希望職業を聞く
改まって聞きづらい場合、テレビドラマに出てきた職業について話題にするなど、日常の会話の中からうまく聞き出していきましょう。
大学について保護者自身が学ぶ
10年、20年前の社会における大学の役割や学部の特徴が、現在では大きく変化しているケースは少なくありません。マナビジョンの「大学を調べる」を活用して調べてみましょう。
子どもの成績を知る
子どもの成績を、全国平均などの客観的なデータと照らし合わせて正しく知ることが大切です。進研模試/ベネッセ総合学力テストなどの成績表が参考になります。
保護者の声
- 子どもが、自分は将来どうなりたいか、という目的意識が不明確なまま大学に進学し、現在卒業できるかわからない状況です。今思えば、なるべく早い時期から、人が生きていく道にはいろいろあって正解も間違いもないことや、自分が選択して決めていくことが大事だと言い聞かせておくべきでした。
(広島県/Y・I/男性保護者・44歳) - 高3の春、好きな格闘技を十分にやりたいのでフリーターでいいと言い出しました。びっくりしましたが、フリーターというのは厳密には職業ではないことや、専門の大学に行ってスポーツ科学を学ぶことの重要性を教え、受験を志すようになりました。
(東京都/H・U/女性保護者・45歳) - 自分に大学受験の経験がなく知識がないため、子どもにアドバイスしてあげることができなくてすごく悔しかった。子どもが抱えている不安な思いを、取り除いてあげることができなくて残念だった。
(愛媛県/N・A/女性保護者・43歳) - 子どもは大学進学ができる成績ではないと思い込んでいた。三者面談で初めて推薦のレベルを超えていることを知り、専門学校から4年制大へと志望変更した。学校推薦型選抜で合格したが、あのまま、成績について知らなかったらどうなっていただろうと思う。
(岐阜県/T・T/男性保護者・49歳) - 勉強しているところを普段見かけないので、子どもの実力がわかりませんでした。成績、偏差値がどの程度なのかがわからず、偏差値も一時的にいいときもあるのではないかと思えてくると疑心暗鬼になりました。模試の成績など正しい見方を知っておくべきでした。
(兵庫県/K・W/男性保護者・48歳)
“お金”について考えておく
大学入学やその後の生活には出費がかさみます。下の関連記事も参考にして、どのようにやりくりするのか早い時期から作戦を練っておきましょう。
入学から卒業までにかかるお金 学費編
入学から卒業までにかかるお金 生活費編
受験にかかるお金を抑える方法
大学へ子どもと一緒に行く機会をつくる
“百聞は一見にしかず”です。資料や高校の先生のお話だけでは決められないときに、実際にキャンパスに足を運ぶことで、子どもの意識が大きく変わる場合があります。
オープンキャンパスはその絶好の機会。マナビジョンのオープンキャンパス検索機能を使って、興味のある大学のオープンキャンパスに出かけてみましょう。
保護者の声
- 自営業のため、一日一日の売上に変動がありすぎて進学資金の計画が立たずに困ったが、なんとか奨学金が借りられることがわかり、ずいぶんと楽になった。奨学金がなかったら大学に進学させることは難しかったと思う。
(京都府/H・T/男性保護者・57歳) - 学費のすべてを保護者が出してやれないため、大学受験時は、奨学金やアルバイトのことを子どもと話し合いながらシミュレーションしました。現在、学費の半分は保護者、残りは子どものアルバイトと奨学金でまかなっています。
(埼玉県/R・H/女性保護者・49歳) - 高1のときから、偏差値にかかわらず機会があればいろいろな大学を一緒に見学にいき、大学の雰囲気を見させて、子どもがここに通いたいと思うような雰囲気の大学に目標を置かせるようにしたことはよかったと思う。
(神奈川県/Y・S/女性保護者・49歳) - 第ニ志望、第三志望の大学を親子で見にいったところ、考えていたより周りに何もなく通学にも時間がかかりそうで、本人もここまで来るのは嫌だと思ったようです。第一志望大合格に向けてやる気が高まったよう。パンフレットではわからないことがわかってよかったです。
(東京都/H・U/女性保護者・45歳)
志望大決定に向けて子どもがするべきこと
大学案内を取り寄せる
マナビジョンからは最大20校まで一度にまとめて資料請求できます。また、各大学のホームページをチェックすることも大切です。
学部・学科で学べることを調べる
学部名だけでは学べる内容がわからないこともあるので、学科まで調べてみましょう。マナビジョンなら、大学生の生の声を通じて、より具体的に学べる内容がわかります。
世の中の職業について調べる
世の中にはどんな職業があるのか視野を広げて調べておきましょう。その職業に就くために必要な資格なども確認しておきましょう。
周りの人の話を聞く
実体験、生の声は貴重な情報です。先生、保護者や親せきなど、機会あるごとに「なぜその職業を選んだのか」「なぜその大学・学部に進んだのか」を尋ねてみましょう。