大学入学共通テスト前に知っておくべきこと

受験の第一関門、大学入学共通テスト。前日や当日、ハプニングが起こったら? そして大学入学共通テスト後の「受験の山場」をどう乗り越える? 対処法を保護者が「知っているかどうか」で子どもの未来が変わるかもしれません。

大学入学共通テスト前に知っておくべきこと

Q.大学入学共通テスト前日&当日の朝の過ごし方は?

前夜や当日の朝、子どもにどんなふうに過ごさせたらいいですか?そして保護者がやるべきことは?

A.普段どおりに過ごさせるのが一番

大学入学共通テスト前だからといって特別なことはしなかった、という先輩保護者が大半。一方で、「前日はゆっくり過ごさせ、早寝をすすめた」「当日にわざわざ切符を買わなくてもいいよう、交通系 ICカードを前もって渡した」など、さりげない心遣いで子どもをサポートした人も。当日は交通機関が乱れる場合もあります。事前に天気予報をチェックして必要な備えを行い、当日は家を早めに出るよう、心がけるといいでしょう。

Q.当日、子どもに何を持たせればいい?

子どもと一緒に当日の持ち物をチェックしたいのですが、そもそも何を持たせたらいいでしょうか?

A.最低限「受験票・筆記用具・時計」だけは忘れずに!

最低限、受験票と筆記用具、時計は忘れないようにしましょう。また、試験以外のことで困らないための、持ち物の準備も必要。下記に持ち物チェックリストをつけていますので、ご活用ください。
試験会場の近くにはコンビニなどが少ないケースもあるので、昼食はお弁当を持たせるか、自宅近くで買わせる方が安心です。それ以外では、温度調節がしやすいカーディガンなどの上着やカイロ、会場によっては上履きの用意を。なお、現金を忘れる子どもが意外と多いようです。使う予定がなくても、念のために持たせましょう。


持ち物チェックリスト
前日と当日の朝、最低2回は必ずチェックするよう、子どもに声をかけましょう。


  • 受験票・写真票

  • 受験案内

  • 黒鉛筆(H・F・HBに限る)

  • 消しゴム(プラスチック製)

  • 鉛筆削り(電動式を除く)

  • 生徒手帳

  • お金・交通費・切符など

  • お弁当・飲み物

  • 地図

  • 携帯電話・スマートフォン

  • 眼鏡・コンタクトレンズ

  • 常備薬

  • 雨具・防寒具

  • 時計(計時機能だけのもの)

  • ノート・参考書など

  • ハンカチ・ティッシュ・マスク

  • 受験票に「上履き持参」と表示してある場合は、「上履き」と「下履きを入れる袋」



Q.当日、何かハプニングに見舞われたら?

何事もなく済めば一番ですが、どのようなトラブルが想定されるでしょうか?対処法も教えてください。

A.さまざまな事態を想定しておくことで対応も可能に

万が一、病気や事故、交通機関の乱れなどで、やむを得ず遅刻・欠席する場合は、追試験が受けられることも。ただ、自家用車やバス、タクシーの渋滞による遅刻は、原則追試験の対象とならないので要注意です。なお、試験中にトイレに行きたくなったときは、試験官に申し出れば退出可能です(試験時間はその分短くなってしまいます)。


大学入学共通テストの「追試験」とは
大学入学共通テストでは、病気やケガ、事故などにより本試験が受験できなかった受験生のための「追試験」が設けられています。例年、本試験の2週間後(1週間後の年もあり)の土・日曜日に実施されます。

ありがちなハプニングと対処法

ハプニング

対処法

受験票をなくした、忘れた 試験会場で仮発行の申請が可能。
開始時間に遅れそう!
  • 試験開始後20分以内の遅刻に限り受験できる。ただし、リスニングは試験開始時刻までに入室していない場合は受験できない。また、地理歴史・公民、理科を2科目受験する場合は、入室限度時刻を過ぎると2科目とも受験できない。
  • 公共交通機関の事故、または災害等が発生した場合は、試験時間を繰り下げる場合も。まずは受験票に記載されている「問合せ大学」へ連絡すること。
  • 公共交通機関の遅延で試験時間に遅刻しそうな場合は、駅で遅延証明書をもらっておけば、その提出により追試験の申請が可能になる。ただし、自家用車等の渋滞よる遅刻は救済措置がないので注意。
試験中に気分が悪くなった 会場の係員に申し出る。場合によっては、追試験の対象になることも。

試験会場によって対処法が異なる場合もあるため、会場となる学校のホームページなどで注意事項を確認しておきましょう。

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